Oracleは米国時間7月14日、2015年7月分のCritical Patch Updateを公開した。
このたびのアップデートでは193件のセキュリティフィックスが提供され、「Oracle Database」「Oracle Fusion Middleware」「Oracle Hyperion」「Oracle Enterprise Manager」「Oracle E-Business Suite」「Oracle Supply Chain Suite」「Oracle PeopleSoft Enterprise」「Oracle Siebel CRM」「Oracle Communications Applications」「Oracle Java SE」「Oracle Sun Systems Products Suite」「Oracle Linux and Virtualization」「Oracle MySQL」など、多くの製品ファミリに影響する。影響を受ける製品の詳細はCritical Patch Updateのページで確認できる。
「Oracle Database」を対象としたフィックスは10件で、リモートから認証なしで悪用可能な脆弱性も2件修正されている。最も深刻な脆弱性のCVSS基本値は、「Windows」に影響するものが9.0、LinuxとUNIXに影響するものが7.5だった。この脆弱性(CVE-2015-2629)は、データベースのJava VMコンポーネントに存在した。
また、このたびのアップデートでは、「Oracle Java SE」のフィックスも25件含まれている。修正された脆弱性のうち23件は、リモートからの認証なしでの悪用を誘発する恐れがある。先ごろ攻撃が報告された、ユーザーが気がつかないうちにコンテンツがダウンロードされるドライブバイダウンロードを利用するというゼロデイ脆弱性(CVE-2015-2590)も修正されている。