筆者は、「Windows 10」の最初のビルドが公開されたときから、同OSを自分の「Mac」上で使ってきた。読者の皆さんはさまざまな質問を抱えているようなので、筆者がそれにお答えしよう。
(編集部注:本記事の内容は筆者の経験に基づくものであり、動作を保証するものではありません)
--Windows 10はMac上で動くのか。
Windows 10はMac上で動く。筆者は、いくつものシステムに最終リリースビルドをインストールしたが、どのシステムでも非常にスムーズに使うことができた。
--Windows 10がサポートされるMacはどれか。
正確に全てを列挙するのは難しいが、筆者の経験に基づいて言えば、最近5年間に販売されたMacであれば大丈夫なはずだ。心配であれば、後述の互換性チェッカーの使用法を確認するとよい(対象のMacがすでに「Windows 7」もしくは「Windows 8.1」を搭載している必要があることに注意してほしい)。
--Windows 10は「Boot Camp」上で動くか。
Windows 10は、Boot Campでは正式にはサポートされていないが、問題なく動作するようだ。実際に、Boot Campは筆者がWindows 10を稼動させた中で、最もうまくいったシステムの1つだろう。そう考える人はほかにもいる。
「Boot Camp Assistant」を起動して、設定を始めよう。
--Boot Campについて何か助言はあるか。
Boot Campのデフォルトの設定では、Windowsに16Gバイトのディスク領域を確保するよう提案される。しかし、余裕を持ってインストールできるよう、筆者は25Gバイト確保しておくことをお勧めする。
--Windows 10は「Parallels Desktop」上で動くか。
動くが、「Parallels Desktop 10」が必要だ。筆者の場合では、その点以外は全く問題がなかった。
--Windows 10は「VirtualBox」上で動くか。
動く。セットアップもとても簡単だ。
--「VMware Fusion」では動くか。
動くが、「VMware Fusion 7」上で動かす必要がある。
--仮想マシンについて何かヒントはあるか。
Windows 10に最小でも2GバイトのRAMを割り当てること。しかし、メモリを大量に消費する人で、8Gバイトや16GバイトのRAMを搭載したMacを使用しているなら、少なくとも4Gバイト割り当てよう。Windows 10をスムーズに動作させるために効果があると気付いたのは、基本的にこれだけだ。
--Windows 7/8/8.1をBoot Camp/Parallels Desktop/VirtualBox/VMware Fusion上で稼動させている場合、Windows 10へのアップグレードの対象になるか。
対象になる。実際のところ、きちんとパッチを適用していれば、システムトレイに「Windows 10 を入手する」のアイコンがすでに表示されているはずだ。
--システムトレイに「Windows 10 を入手する」のアイコンが表示されていない。どうすればよいか。
ダウンロードとインストールが必要なアップデートがないかどうか確認しよう。通常はそれで問題が解決する。
--仮想マシンやBoot Campをアップグレードする前に、互換性の問題を確認できるか。
「Windows 10 を入手する」アプリでできる。詳しくはこちらを見てほしい(これはMac専用ではないので、同じ問題が発生している人なら誰にでも役立つはずだ)。
--Windows 10のISOファイルはどこでダウンロードできるか。
ここからダウンロードできる。しかしながら、新たなインストールにはプロダクトキーが必要になることを覚えておいてほしい(これはMac専用ではないので、同じ問題が発生している人なら誰にでも役立つはずだ)。
--アップグレードの前にデータのバックアップは必要か。
自分のデータが大事であればした方が良い。筆者は、インストールと再インストールを何度も行ったが、データが消えたことはなかった。だが同時に、万が一うまくいかなかったときのために、バックアップを取るようにしていた。
--Windows 10をMac上でさらに快適に使える方法はあるか。
「Trackpad++」をインストールすることだ。これは、Appleのマルチタッチジェスチャと、「MacBook」で使われている新しい「Force Touch」トラックパッドのためのサードパーティー製Windowsドライバだ。「OS X」の2~4本指でのジェスチャをサポートしているだけでなく、Windows 8/10のジェスチャのサポートや、トラックパッドに間違ってタッチした場合にそれを検出し、無視する機能もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。