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「ソーシャルグッド」が米国のトレンドに--企業が無視できなくなってきたこと - (page 2)

末岡洋子

2015-08-14 07:30

 これらの取り組みは同社lが掲げる「10X20 Goal」の下で展開されている。2020年までにリサイクル、持続性などについての目標を定めたもので、パッケージでは持続性のある素材の利用を100%にする。このほかにも、Dellの設備や物流における温室効果ガスの排出量を50%削減する、代替があるものについて環境に良くない素材の利用を段階的に廃止する、製品が利用するエネルギーを80%削減するなどがある。

 Lear氏によると、これらの取り組みは環境に良いだけでなく、コスト削減にもつながっているという。梱包の簡素化と持続性のある素材の利用により、2009年から累計で3130万ポンドに相当するパッケージの無駄を削減し、コストにして5330万ドル分を節約できたという。また、製品の回収についても、15年前に顧客向けに無料のリサイクルプログラムを開始、現在世界約70カ国で提供している。

 このようなソーシャルグッドの取り組みは、従業員の維持やモチベーションという点でも良い影響を与えているようだ。Lear氏によると、11万1000人いるDellの社員の69%に相当する7万7000人が何らかのボランティア活動に関わっているという。


 Dellはこの比率を2020年には75%に高め、社員がボランティア活動を行う累計時間を50億時間にする目標だ。従業員の会社への満足度も高く、現在社員の80%がDellにエンゲージしており、Dellで働くことを肯定的にとらえていると回答した。

 これらの取り組みについて語りながら、Lear氏は、「持続性はこれまでにないレベルで効率化を進めること」と述べる。「地球上のリソースは枯渇してしまう。いま取り組む必要があり、ビジネスのやり方を変えなければならない。革新的で同時にバリューを生む方法で実現する必要があり、起業家の新しいアイデアも歓迎する」と語る。

 教訓として「一部が取り組むのではなく、企業の活動全体に統合される必要がある」と語る。Grenier氏も同意し、「DNAとして最初から全体に組み込むことが大切。後から取締役を説得するのは難しい。取り組みはトップダウンで実施する必要がある」と付け加えた。

 Grenier氏はさらに、マーケティングのポイントとして「自分たちのアイデアを伝えて、実際に実現する。すると他の人がそれを伝えてくれる。外部の人が”実際にやっている”と太鼓判を押してくれることが大切」とした。ソーシャルメディアの活用は有用な手段かもしれない。「目標値を設定して測定し、それらをすべてオープンに公開する。ビジネスの一部として行うことが必要だ」とGrenier氏は会場の女性起業家にアドバイスした。


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