人工知能(AI)への注目が高まる中、この分野で使われる用語を知っておくことは重要だ。ここではAI分野特有の用語をいくつか紹介する。
アルゴリズム
タスクを実行するための数式、または一連の規則。人工知能ではアルゴリズムによって、質問に対する答え、あるいは問題に対する解を見つける手順を機械に伝達する。
後向き連鎖
機械が望ましい目標や出力を裏付けるデータや証拠が存在するかどうかを判断するため、そうした目標や出力から逆向きに作動させる手法。
枝刈り
AIシステム内で検索アルゴリズムを使って、ある問題に対する重要でない解を削除すること。これにより、AIシステムが行う決定の数が減少する。
重み
ニューラルネットワーク内の単位、つまりノードの間の結びつきの強さ。この重みは、学習と呼ばれるプロセスで調整することができる。
機械学習
個々の動作を明示的にプログラムせずに機械に動作させることを中心とする、AIの1分野。機械は自ら認識したパターンから「学習」し、それに合わせて行動を調整する。
帰納推論
AIの分野では、帰納推論は証拠とデータを使って、命題や法則を導き出す。
自然言語処理(NLP)
コンピュータが自然な人間の言語を理解または処理し、そこから意味を導き出す能力。自然言語処理では一般的に、テキスト認識または音声認識の結果を機械が解釈する。
自律性
自律性とは、支配する主体とは独立して動作できる能力のことである。AIでは、機械や車両が正常に機能するために人間のオペレーターによる入力が必要ない場合、それは自律的であるという。
事例ベース推論
現在の問題を解決するために過去の同様の問題(事例)を用いる、知識に基づいた問題解決アプローチ。
人工ニューラルネットワーク(ANN)
動物の脳にある、生物学的な神経回路網を基にした学習モデル。ANNはニューロンの活動をベースとしており、従来のプログラミング手法では難しすぎるタスクの解決に用いられる。