グーグル発のプログラミング言語「Go 1.5」がリリース--モバイルサポートを強化

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-08-21 10:36

 Googleのプログラミング言語Goが6回目の安定版リリース「Go 1.5」を公開した。

 GoはGoogleの開発者が2007年に開発した言語で、大規模かつ高性能な分散システム上で高速なプログラミングを支援するのを目的とする。最新のバージョン1.5では、Appleの「iPhone」などのモバイル端末向けにGoアプリの構築をサポートするなど、大規模な変更が含まれている。

 Goの公式ブログによると、Go 1.5で加わった新しいOSとアーキテクチャ向けポートの中に、darwin/arm、darwin/arm64(AppleのiPhoneとiPadデバイス)、linux/arm64が「成熟した」ポートとして含まれているという。

 「新しいdarwin/ars64ポートと外部リンク機能はGoモバイルプロジェクトを加速する。Goモバイルプロジェクトは、GoがAndroidとiOSデバイス上で動くアプリを構築するのにいかに利用されるかというのを確認する実験となる」とGoogleのGoエンジニアAndrew Gerrand氏は述べている。

 Goは主としてサーバサイドのソフトウェアの問題を解決するのに使われているが、Goプロジェクトはモバイルにも拡大している。Androidのサポートが加わったGo 1.4上の最新リリースのビルドでは、開発者はGoのコードのみを使ってAndroidアプリを容易に書くことができるという。

 Gerrand氏は現在のリリースについて、完全に再設計したガベージコレクタ(メモリを使用する古いオブジェクトをクリーンアップするために使われる)とそれにともなう低遅延、スケジューリングの改善など、Goを利用する開発者向けの機能についてさらにいくつか説明している。コンパイラツールチェーンはCからGoに変換され、開発ツールも改善した。

 RedMonkが作成するStack Overflowデータに基づく6月のプログラミング言語ランキングで、Goは最上位のJavaScriptやJavaより下位に位置するが15番目となり、人気が上昇していることをうかがわせた。比較的新しいAppleのSwift言語は18番目となっている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]