海外コメンタリー

新生グーグルの親会社Alphabetでペイジ氏とブリン氏はSF世界を目指す?

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2015年08月20日 06時15分

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 Googleの最高経営責任者(CEO)のLarry Page氏が、同社をAlphabetとGoogleの2つの会社にある意味で分割することを発表するとは、誰も予想していなかった。この発表を受けて、Page氏とAlphabetのプレジデントとなるSergey Brin氏が「インターネット業界のBerkshire Hathaway」になろうとしていると解釈した市場アナリストもいる。

 その解釈は間違っている。

 Page氏とBrin氏はNikola Tesla氏とElon Musk氏になろうとしている、というのが筆者の見解だ。

 Googleの主な収入源である検索と広告で株主の価値を最大化することに注力する代わりに、彼らは世界を変える空想的なアイデアを追求する。簡単に言えば、彼らは楽しいことをやる、ということだ。

 確かに、Page氏とBrin氏は権威あるインターネット企業を創設し、億万長者になった。しかし、筆者が知る彼らの人となりから判断すれば、大きな事業をさらに大きくすることが彼らの目的ではない。

 テクノロジ業界で事業の拡大に本領を発揮するリーダーは、Bill Gates氏やLarry Ellison氏、Jeff Bezos氏だ。

 Page氏とBrin氏が自分の責務をないがしろにしているというわけではない。彼らは有能な人物にGoogleを委ねようとしている。Sundar Pichai氏は2004年にGoogleに入社して間もなく「Google Toolbar」の開発を統括し、同社が今日のような検索業界の大手に成長するのに貢献した。最近では、Pichai氏はGoogleの製品統括者を務めてきた。そのポジションで、同氏は「Android」や検索、「Google Chrome」など、Google最大のユーザー向け製品およびサービスを既に担当していた。

 Pichai氏はCEOとして、素晴らしい働きをするだろう。実務的な理由から、同氏は2014年10月以降、見習いCEOのような立場で働いている。Page氏は、「われわれと当社の取締役会にとって、SundarがGoogleのCEOに就任するときが来たことは明白だ。若干スリム化したGoogleの舵取り役として、彼のような優秀な人材がいることを私は非常に幸運に感じる。これで、私が今後も当社の野心的なプロジェクトの拡大に取り組み続ける時間ができる」と書いている。

 市場も同じように受け止めている。今回のニュースが発表されてから、Googleの株価は一時4%近く上昇した。

 それでは、Page氏とBrin氏は今後、何に取り組むのだろうか。「Sergeyと私は真剣に新しいことに着手するつもりだ。Alphabetには、ドローン配送プロジェクト『Project Wing』などの新プロジェクトを生み出すX Labも含まれる」(Page氏)

 具体的には、彼らは「Alphabetに含まれる主要インターネット製品からかけ離れた」プロジェクトに取り組む。「かけ離れたとは、どういう意味なのか。その格好の例が、われわれの健康分野への取り組みであるLife Sciences(ブドウ糖を検知するコンタクトレンズの開発)とCalico(アンチエイジングに注力)だ」(Page氏)

 彼らはモノのインターネット(Internet of Things:IoT)や自動運転車、家庭へのギガビットインターネットの提供などにも取り組む。そう、楽しいことばかりだ。

 Googleが検索やインターネット広告、モバイルOSの分野で首位の座を維持できるように会社を経営するという、必要ではあるが今では退屈になってしまった作業を日々行う代わりに、彼らは、今はわれわれの理解を超えているテクノロジの創出を試みるのである。

 Page氏とBrin氏はSFの夢の実現に取り組む。その過程で再び巨万の富を得ることができたら、それは彼らにとって素晴らしいことだ。しかし、彼らが本当に目指しているのは、すべての人間が永遠の命を手に入れ、自動運転機能と常時接続機能を備えたコネクテッドカーで現実世界の「トゥモローランド」に連れて行ってもらえる未来を追い求めることなのだ。

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Page氏とBrin氏は「トゥモローランド」を目指すのか

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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