IaaS「SoftLayer」とPaaS「BlueMix」を中心にしたイベント「SoftLayer BlueMix Summit 2015」が9月2日にベルサール渋谷ファーストで開催される。このイベントはSoftLayerとBlueMixのユーザーコミュニティが主催する技術カンファレンスという性格だ。
午前の基調講演には、日本IBMの東京ソフトウエア&システム開発研究所 クラウド開発 部長である浦本直彦氏がBlueMixの過去を振り返りながら、今後の方向性を解説する。SoftLayerの最高技術責任者(CTO)であるMarc Jones氏も登壇し、SoftLayerの現在の動向と今後の方向性が語られる。
基調講演では、IBMが6月に買収した「Blue Box」のCTOを務めるJesse Proudman氏がBlue Boxを事例を交えながら説明する。Blue Boxは、オープンソースソフトウェア(OSS)のIaaS環境構築管理ソフトウェアの「OpenStack」をベースにしたホステッドプライベートクラウドだ。
午後は、合計7つのトラックに分かれて各セッションが提供される。注目できるのがFトラックで14時10分から始まる「NASAをHack! Bluemix+Pythonを駆使した宇宙人探し奮闘記」。同セッションでは、米航空宇宙局(NASA)が主催したハッカソン「ISAC 2015」に参加した嶋田健志氏が語る。
ISAC 2015で嶋田氏は、BlueMixの物体認識機能を活用した宇宙人探しに挑戦。BlueMixをまったく知らない状態から実際の解析に到るまでの過程が語られるという。
Bトラックで14時50分から始まる「Bluemix上でWatsonを使い倒せ」も注目できる。BlueMixではコグニティブコンピューティング「Watson」のサービスが提供されているが、このセッションでは、6月に正式版になった機能「Language Translation(v2)」や質問応答など自然言語処理系サービスを題材にWatsonプログラミングの実際が解説される。
Fトラックで16時30分から始まる「クラウド女子が叶えるBluemix×エンタープライズ~3歩でできるエンタープライズクラウド~」もユニークだ。アイレットcloudpack事業部でサポートエンジニアを務める大平かづみ氏などが、ビジネスの課題をどうやってBlueMixで解決し、クラウドを活用していけるかを女性の視点を交えながら紹介するとしている。
クラウド全般に興味があるユーザーが参加できるように、初心者向けから上級者向けのセッションまで幅広い層に向けたコンテンツが用意されているという。イベントの参加費は無料だが、事前登録が必要となっている。