顧客像の把握にTwitterを活用する企業は、日々投稿される大量のツイートのなかから有用な情報を掘り起こす必要がある。
こうした膨大なデータから役に立つ情報を引き出すには、ツイートにコンテキストを付加することが有効だ。このようなコンテキストの例として、ツイートしている人物の年齢や性別、居住地、あるいは自社製品をけなしているのか褒めているのかなどがある。
IBMは2014年10月にTwitterと提携し、この種のコンテキストをツイートに付加することで、企業がそうしたデータを販売情報や在庫情報などの自社のビジネス情報だけでなく、天気予報のようなサードパーティーからの情報とも絡めて相互参照できるようにするとしていた。
IBMは、ツイートにこのような情報を付加することで、企業がユーザーのタイムラインを考慮したマイニングを実施して、収益を向上させるための洞察を得たり、「今期に売り上げが急激に伸びた理由は何であり、今後もその伸びを継続していくにはどうすればよいのだろうか」といった疑問に答えられるようになると確信している。
このサービスはIBMのPlatform as a Service(PaaS)である「IBM Bluemix」を使用しており、ツイートと追加情報が組み合わされたデータは米国時間3月17日からAPIを介して利用可能となっている。
またIBMは各社と協力し、この情報量を増やしたツイートとビジネスデータを俯瞰するためのアナリティクスダッシュボードや可視化機能を実現するとともに、IBMの「Watson Analytics」プラットフォームを通じてそれらを利用できるようにする計画だ。こういったツールは、技術的なスキルに長けていない業務のプロフェッショナルが企業の運営状況にまつわる疑問に答えられるようにすることを目的としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。