現在、企業向けメッセージングツールの選択肢は無限にあるように思える。しかし、「Slack」ほど大きな注目を集め、多数のユーザーを獲得したアプリやプラットフォームは少ない。
ビデオゲーム会社のサイドプロジェクトとしてスタートしたSlackは、瞬く間に主力製品となり、利用するテクノロジ企業の間で口コミで広がり、成長の軌道に乗っていった。同社のモットーの1つに、「忙しさを緩和しよう」というものがある。また、Slackは電子メールへの依存を終わらせる製品として多くのユーザーに歓迎されてきた。
本記事では、組織でSlackを導入するにあたって役立つアドバイスをいくつか紹介する。
チャンネル
チャンネルはSlackで特に重要な機能だ。一般的な会話のトピックはチャンネルで整理され、特定のトピックについてのチャットを関連するユーザーとすぐに始められる。それは特定のチームがプロジェクトについて議論するチャンネル、あるいはランチについてのアイデアを投稿するチャンネルとなりうる。
最初の数チャンネルは管理者が作成することになるだろうが、特定のユーザーが左側のナビゲーションバーの「Channels」の横にある「+」をクリックして、新しいチャンネルを開始することもできる。チャンネルの数が多い場合は、重要なチャンネルにスターを付けることができる。そのチャンネルを表示中に、画面左上のチャンネル名の横にあるスターアイコンをクリックすればよい。プライベートチャンネルも利用可能だ。
Slackは公式ウェブサイトで、まずは次のようなチャンネルを開設するよう勧めている。
- 特定のチーム向けのチャンネル
- 特定のトピックに関するチャンネル
- プロジェクトのチャンネル
- ロケーションベースのチャンネル
- 外部サービスなどとの連携をベースとしたチャンネル
検索
質の高い検索機能は生産性を支える重要な要素だ。Slackではタイトルのほか、共有文書やメタデータ内の情報も検索できる。検索結果は、関連性、時期、探しているファイルの種類で絞り込むことも可能だ。見つかったものが探していたファイルであれば、単に閲覧することもできる。
だが、Slackで生産的な検索を行う上で重要なのは、修飾語の使用だ。「Gmail」の検索機能とよく似ているが、こうした修飾語で検索結果をさらに絞り込み、答えを見つける時間を短縮できる。検索に使用できる修飾語は以下のとおりだ。
- From - 特定のチームメンバーからのコンテンツを探す
- To - 特定のチャンネル、グループ、ダイレクトメッセージに送信されたコンテンツを探す
- In - 特定のチャンネル、グループ、ダイレクトメッセージ内のコンテンツを探す
- After - 特定の日付より後に送信されたコンテンツ
- Before - 特定の日付より前に送信されたコンテンツ
- On - 特定の日付に送信されたコンテンツ
- During - 特定の月または年に送信されたコンテンツ
- Has - スターやリンクを含むコンテンツ
修飾語の後ろにコロンを入力(たとえば「from:」)し、検索したい語句を追加する。
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