Microsoftはサポート対象のすべてのWindowが影響を受ける、深刻度が「緊急」のパッチをリリースした。
同社はこのセキュリティ情報の中で、「Windows 10」を含む「Windows Vista」以降のWindowsに、「Internet Explorer」にリモートでコードが実行される可能性のある重大な脆弱性があり、パッチを適用する必要があると述べている。
Microsoftの新ブラウザ「Edge」は、このセキュリティホールの影響を受けない。
アドバイザリによれば、このMS15-106は、Internet Explorerがメモリ内のオブジェクトに不適切にアクセスする脆弱性を修正するものだ。この脆弱性が悪用されると、攻撃者により対象マシンがアクセスされ、ログインしているユーザーと同じ権限が取得される可能性がある。
攻撃者は「この脆弱性を悪用する可能性のある特別な細工がされたコンテンツを追加することによって、侵害されたWebサイトおよびユーザーが提供したコンテンツや広告を受け入れるまたはホストするWebサイトを悪用する可能性」もあるという。
この脆弱性はWindows Server製品にも存在するが、これらの製品ではセキュリティが強化されているため、影響は緩和されている。
Microsoftはこの脆弱性の発見に貢献したとして、FireEye、HPのZero Day Initiative、Trend Micro、Verisignの研究者に謝辞を述べている。
このほかに、Windowsに存在する「緊急」の脆弱性を修正するパッチが2件(MS15-108、MS15-109)公表されている。
Microsoftはまた、深刻度が「重要」な問題を修正する3件のパッチ、MS15-107、MS15-110、MS15-111もリリースしている。
10月の月例パッチは、通常のアップデート手段を通じて提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。