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記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」

Linuxカーネルコミュニティから距離を置いたM・ギャレット氏の真意

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2015-10-19 10:57

 Linuxカーネル開発者で「CoreOS」のプリンシパルセキュリティ開発者を務めるMatthew Garrett氏が米国時間10月6日にLinuxカーネル開発プロジェクトを去り、BSDスタイルのセキュアレベルインターフェイスを実装したパッチを持つLinuxカーネルをリリースする意図を発表したとき、Garrett氏の行為はLinuxのフォークと呼ばれるだろうと予想していた。筆者の予想は当たり、人々はLinuxをフォークしていると述べたが、実際にGarrett氏がやっていることはフォークではないという。

 Garrett氏はLinuxのSecure Boot対応などの作業で知られるが、これに対する当初のLinus Torvalds氏の反応(このアイディアを嫌がり、辛辣な言葉で反論した)を苦にしており、「Linusは却下する前に設計の背後にある理由付けについて質問することさえしない」と記している。Garrett氏は「Linux開発にまつわる面倒なことに疲れた」と同時に、Linuxはオープンソースであることから、BSDのセキュアレベルをLinuxに組み込みたかったので独自のLinuxカーネルツリーを構築することにした。

 このコードベースは現時点では単にBSDスタイルのセキュアレベルインターフェイスパッチにすぎないが、「今後、私がいまでも作業している電源管理関係のコードなどを取り込む」という。「その後、どのように発展させるかを考えたい。だが、Linux Kernel Mailing List(LKML)上のコミュニティ規範が大きく変化しない限り、報酬を得られる場合でしか参加しない」とGarrett氏。

 ではこれはフォークではないのかという問いに対し、Garrett氏はインタビューでこれを否定した。

 「フォークしているとは言えないと思う。LKMLから離れて自分の開発作業をやっている、というのが適切だろう。現時点では一般に利用されるのに十分なレベルに達している唯一のコードだと思っているという理由から、セキュアレベルを入れている。だが、成熟するにつれて他のコードも入れるつもりだ」(Garrett氏)。

 Torvalds氏がセキュアレベルを嫌うことから、メインラインのLinuxカーネルにはセキュアレベルが大きくは入っていない。2013年、Garrett氏はLinuxにマージしようと試みたが、その取り組みは失敗した。

 Garrett氏は、「自分の作業をする必要を感じた。カーネル開発が大好きだし、ものごとを機能させることが大好きだ。皆が問題と感じていることを解決するのも好きだ。だがLKMLやカーネルコミュニティで一部の知名度のある人の言動が好きになれない。そして、最終的にはLKMLとのやりとりが生じるという理由でカーネル作業を意図的に回避している自分に気がついた。今回のことは、自分が楽しいとは思わない部分とのやりとりをせずに、楽しいと思うことをする方法にすぎない。だからLinusと戦うつもりはみじんもない」と述べた。

Matthew Garrett氏
Matthew Garrett氏

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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