一方、MicrosoftがSurfaceシリーズを販売することで、他のPCメーカーと競合するとの声にも言及した。「われわれは競合他社を倒すためにSurfaceを売っているのではない。Windowsデバイスの市場を拡大し、自社ブランドとパートナーデバイスの相乗効果により、世界最強のエコシステムを構築したい」(平野氏)
またSurface Pro 4は、日本マイクロソフトが推進するワークスタイル変革にも活用していくという。平野氏は、「まずは当社が、ワークスタイル変革のリーディングカンパニーになっていく。Surface Pro 4はその象徴的なデバイスとして、キャンペーンを展開していく」と展望を語った。
Surface Pro 4は11万1800円から、指紋認証は見送り
米Microsoftからは、Surface&Windows Hardwareのセールス&マーケティング担当ジェネラルマネージャーであるBrian Hall氏が来日し、Surface Pro 4の詳細を語った。
米Microsoft Surface&Windows Hardwareのセールス&マーケティング担当ジェネラルマネージャー Brian Hall氏
グローバルでの状況については、「98%のユーザーがSurface Pro 3を周囲に勧めているというデータがある」(Hall氏)と数字を挙げた。法人向け展開については、「法人からの高い要求に応える必要があると感じている。そこでDellやHPとSurface Pro 3の法人向け展開について、エンタープライズ向けのサポートを含め提携した」(Hall氏)と説明。2016年にはこのパートナーシップを日本市場にも拡大するとした。
Dell、HPとSurfaceシリーズの法人販売で提携した
Hall氏はSurface Pro 4の特徴として、CPUに最新の第6世代Coreプロセッサを採用したことに加え、ディスプレイ、ペン、タイプカバーがそれぞれ進化したことを挙げた。タブレット本体のサイズは変わらないまま、画面サイズは12.3型に大型化。前モデルよりベゼルが細くなった。縦横比は紙を意識した3:2のまま、解像度は267ppiに向上した。
ペンは筆圧検知が1024段階になり、強弱を表現しやすくなった。ペンの根本には「消しゴム」を内蔵し、ボタンで切り替えることなくイレイサー機能を利用できる。ペンのバッテリー寿命は1年に伸び、マグネットで本体側面に装着できるようになった。