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OpenStackエコシステム市場は技術者増で企業導入が盛んに--IDC

NO BUDGET

2015-10-27 07:26

 IDC Japanは10月26日、2015年~2019年のOpenStackエコシステムの市場予測を発表した。2015年の国内OpenStackエコシステム市場は、前年比2.5倍の20億4500万円を見込んでおり、2014年~2019年の年間平均成長率は114%、2019年には363億円に達すると予測されるという。


国内OpenStackエコシステム市場予測: 2014年~2019年(IDC提供)

 OpenStackはオープンソースソフトウェア(OSS)のクラウド基盤構築/管理ソフトウェアとして、市場から非常に注目を集めている。その大きな特徴は3万人以上のコミュニティによって開発されている点で、常に最先端の技術が早いスピードで取り込まれるとともに、機能の改善や拡張も進められている。

 年に2回のメジャーバージョンアップが行われており、10月15日には12番目となるOpenStack Libertyがリリースされた。さまざまなベンダーがOpenStackをサポートしており、多くの製品がAPIを通じて連携することが可能となっているため、国内IT市場ではOpenStackを中心としたエコシステムが急速に拡大している状況にある。

 IDCでは、OpenStackが今後クラウド基盤のみにとどまらず、次世代ITインフラのアーキテクチャーであるSoftware-Defined Infrastructureの中核を成すソフトウェアになると考えているという。

 IDCでは今回、企業や組織がOpenStackを使用してクラウド基盤を構築するために投資するハードウェア(サーバ、ストレージ、ネットワーク機器など)、ソフトウェア(OpenStackディストリビューション、OS、仮想化ソフトウェアなど)、プロフェッショナルサービス(コンサルティング、システム構築/開発など)を含む国内OpenStackエコシステムの市場規模を算出した。

 2014年の推定エコシステム市場規模は8億1500万円、2015年では2014年の約2.5倍となる20億4500万円を見込んでいる。2014年から2015年にかけて、大手のコンテンツサービスプロバイダーやSNSプロバイダー、パブリッククラウドサービスプロバイダーを中心に採用実績が増加しているほか、導入の可否を判断するために検証する企業も増加している。

 また2016年の市場規模は61億5000万円、2019年には363億4000万円になると予測、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は113.7%と非常に高い成長を見込んでいる。短期的にはサービスプロバイダーにおけるOpenStackの採用が市場成長をけん引していくが、中期的には大手一般企業のプライベートクラウド基盤における採用など企業向けの実績も増加していくとみている。

 同社ソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーの入谷光浩氏は、以下のようにコメントしている。

 「OpenStackはまだ発展途上にあり、今のところ導入するためには高度な技術とエンジニアを必要とする場合が多い。一方、国内における先進的な導入事例はOpenStackエンジニアの育成を促し、エコシステムの活性化をもたらしている。今後はOpenStackの成熟化が進み、エンジニアの裾野も拡大していくことで、一般企業への導入が増加していくとみられる。ITサプライヤーはOpenStack成長期における市場機会の獲得を確実なものとするために、いち早くOpenStackの実績を積みノウハウを取得することが重要である」

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