通信機器やサービスを提供するEricssonとCiscoが販売や技術に関して包括的な提携を結んだ。提携は多岐に渡り、両社の売り上げをそれぞれ10億ドルずつ底上げする見込みだという。
Ericssonはモバイルとワイヤレスを強みとするプレイヤー(同社の技術は世界のモバイルトラフィックの40%以上を生み出しているという)で、一方のCiscoは大企業やデータセンターのネットワークをサポートするベンダーだ。両社が得意とするマーケットは融合の一途をたどっており、その傾向はNokiaが2015年4月に発表したAlcatel-Lucentの買収からも見てとれる。
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EricssonとCiscoは提携の一環として、共同開発や再販、主な新規分野における共同作業などに関する合意書を締結する予定。IoT関連の端末やセンサからエンタープライズITクラウドのコアネットワークやアクセスなどをカバーするという。
また双方の特許ポートフォリオを対象としたライセンス契約についても協議を進めており、CiscoからEricssonにライセンス料が支払われる予定だという。両社は提携を通じ、2018年にはそれぞれの売り上げが10億ドル拡大する見込みだとしている。
両社はソフトウェア定義ネットワーク(Software-Defined Networking:SDN)やネットワーク機能の仮想化(Network Functions Virtualization:NFV)、ネットワーク制御と管理でも協力する。
Ericssonの最高経営責任者(CEO)Hans Vestberg氏によると、当初は大手通信会社への売り込みを想定し、徐々にエンタープライズ顧客やIoTへと取り組みを拡大する予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。