一部でうわさされていたとおり、Microsoftは米国時間11月9日、イスラエルのセキュリティ企業であるSecure Islands Technologiesを買収することで合意したと発表した。情報筋によると買収金額は7750万ドル前後とみられているが、Microsoftは買収金額に関するコメントを控えている。Microsoftがイスラエルのセキュリティ関連企業を買収するのは、2014年のAorato、2015年9月のAdallomに続き、これで3社目となる。
Microsoftの担当者によると、Secure Islandsのテクノロジは「Azure Rights Managementサービス」に統合され、オンプレミス、クラウド、モバイル上で運用される企業データの保護やコンプライアンス要件への対応を強化する役割を担うことになる。
Secure Islandsの主力製品「IQProtector」は、ポリシーベースの分類および保護ソリューションであり、非構造化データを作成時点でキャプチャし、コンテンツとコンテキストに基づいて分類する。IQProtectorはファイルやメールの保護にMicrosoftのRights Managementサービスを利用している。Secure Islandsは、UBS、OSRAM、Vodafone、Credit Suisseといった法人顧客を擁している。
今回買収されたSecure Islandsはイスラエルの企業だが、前述したAoratoとAdallomもともにイスラエル国防軍の出身者によって創業された企業である。Aoratoの主力製品はネットワークのアクセス監視ソリューションで、Adallomの主力製品はSaaS(Software-as-a-Service)アプリケーションの監視ソリューションだった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。