IBMはクラウド開発者向けの新たな会員制サービスを導入した。このサービスは、さらに多くのツールと、同社のクラウド製品群へのアクセスを提供するものだ。
「DeveloperWorks Premium」と名付けられたこのサービスは、基本的に同社の「DeveloperWorksコミュニティー」を衣替えしたもので、「IBMクラウド」で開発を行うための会員限定コンテンツを提供する。
DeveloperWorksコミュニティーはすでにかなりの規模になっており、400万人の開発者が登録している。このプラットフォームでは、英語、中国語、日本語、ロシア語、ベトナム語、ポルトガル語、スペイン語がサポートされている。
IBMはまた、「Watson」、オープンソースのサービスとしてのプラットフォーム(PaaS)である「Bluemix」、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)である「SoftLayer」で開発を行うためのツールやサポートも提供する。
BlueMixはIBMのクラウド開発戦略の柱で、2014年には、このハイブリッドプラットフォームに10億ドルが投じられた。
IBMの2015年5月の発表によれば、同サービスは毎週8000人のペースでユーザーを増やしているという。
さらにBluemixは、10月の「Bluemix Local」のリリースによって、そのレパートリー(と潜在的な顧客ベース)をさらに拡大している。このサービスは主に規制の厳しい業界向けだ。
Bluemix Localは企業のファイアウォールの内側に置かれるもので、開発者が1度アプリを作れば、それを複数のプラットフォームで実行できるようになる。これを利用することで、利用組織はデータとアプリのプログラミングインターフェースを1カ所で繋ぐことができる。
IBMはDeveloperWorks Premiumで、同社のクラウド以外のものへのアクセスも提供する。特に重要なのは、広く利用されているオープンソースリポジトリ「GitHub」へのアクセスだ。
同サービスの登録者は、GitHubが持つ膨大な数のプロジェクトに直接アクセスして、フォークや貢献をすることができる。
DeveloperWorks Premiumは、すでにIBMのクラウドショップから購入可能だ。
価格は年間399ドルからで、これにはBluemixとSoftLayerの年間利用料と、モバイルアプリ制作用プラットフォームである「IBM MobileFirst」の開発者エディションへのアクセスも含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。