Cisco Systemsは米国時間11月20日、Acanoを約7億ドルで買収する計画を発表した。Acanoは英国ロンドンに本拠を置く、ウェブ会議システムとコラボレーションシステムのベンダー。買収手続きは2016年度の第3四半期に完了する予定だ。
Ciscoの狙いは、Acanoが蓄積してきた技術と知見を取り入れてコラボレーション製品の相互運用性とスケーラビリティを強化し、新製品の投入サイクルを加速して、すでに二桁成長を記録しているコラボレーション製品分野の成長をさらに促進することにある。
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具体的には、Acanoの技術で相互運用性を向上させることで、主要ベンダーの多種多様な端末に対し、クラウド経由でウェブ会議を配信可能にする。また、Acanoの専用アプライアンスと仮想化ソフトウェアによりスケーラビリティを向上させ、動画と音声の品質を維持したまま数万のユーザーや会議室を相互接続可能にする。
今回の買収に伴い、Acanoの開発陣はCiscoのRowan Trollope氏が統括するコラボレーションテクノロジグループに組み込まれる。
Ciscoは今回のAcano以外にも幾つかの企業買収を進めているが、たとえば英国のセキュリティ企業Portcullisや、ドイツのアナリティクス企業ParStreamなど、買収ターゲットの大半は動画配信、アナリティクス、セキュリティの分野にフォーカスしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。