年末年始の冬休み。暖かい部屋でのんびりごろごろしているのも悪くありませんが、せっかくのちょっと長めのお休み。何か、新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。本記事では、IBMが提供するクラウドサービス「Bluemix」を利用して、ゲームアプリケーションを作成・実行する手順を紹介します。PCとスマートフォンを用意するたけで、作って遊ぶことができます。
冬休みのある日の午後、小学5年生のタロウくんとお父さんのヒロシさんが何か話しています。
タロウ「あ~あ、退屈だなあ。お父さん、何か面白いことない?」
ヒロシ「そうだなあ。スマホで遊べるゲームでも作ってみるか?」
タロウ「えっ、お父さん、そんなもの作れるの?かっこいい!」
ヒロシ「クラウドサービスを使えば簡単さ」
タロウ「クラウドサービスって何?」
ヒロシ「インターネット経由で利用できるサービスのことだよ。いろいろなベンダーがサービスを提供しているけど、今回は、30日間無料のIBM Bluemixっていうサービスを使ってやってみよう」
自分だけのアプリケーションサーバを手に入れよう
ヒロシ「最初に、スマホゲームの動く仕組みについてちょっとだけ説明しておくね。スマホゲームは大きく分けて、ゲームのプログラムをスマホで実行するタイプと、ゲームのプログラムをインターネット上のアプリケーションサーバで実行するタイプの2つがある。これから作るのは後者のタイプだ」
タロウ「アプリケーションサーバ?」
ヒロシ「アプリケーションサーバは、ユーザーがウェブブラウザから出したリクエストを受け取って、何らかの応答を返すソフトウェアのことだよ。例えて言えば、ユーザーが“おーい”って呼びかけると、“はーい”って返事するようなものだ」
図1:アプリケーションサーバの仕組み
ヒロシ「実際には、アプリケーションサーバ上で実行しているプログラムが応答を返すんだけどね。ゲームの場合は、アプリケーションサーバ上で稼働しているゲームプログラムが、ユーザーが行った操作を受け取っていろいろな処理をして、その結果をブラウザに返すんだ」
タロウ「へえ、お父さん、いつの間にアプリケーションサーバなんか用意したの?」
ヒロシ「これから用意するのさ」
タロウ「えーっ、これから用意するの?」
ヒロシ「簡単にすぐできるから大丈夫だよ(笑)」