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2016年、DevOpsはどうなる?--普及に向けた鍵や課題 - (page 2)

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-01-06 06:30

DevOpsが手にする機会

 DevOpsは成長を続けることで、開発や運用の話にとどまらない可能性もある。Splunkの最高テクノロジ提唱者のAndi Mann氏によると、DevOpsはITや業務における他の側面に適用できるように進化していくという。

 Mann氏は「開発と運用が合理化されるのはもちろんだが、それだけではなくデータベース管理やストレージ、ネットワーク、セキュリティにまで広がりを見せ、さらにはプロジェクト管理や戦略、マーケティングといった面にも波及していく」と述べるとともに、「現代社会ではITが業務の根幹を押さえているため、われわれすべては、IT部門だけでなくその他の部門も巻き込んで、今まで以上に迅速に立ち回り、効率的な連携を追求するとともに、より優れた結果を出す必要がある」と述べている。

 Kuthiala氏も同じ意見を有している。同氏は、DevOpsに関する作業の役割が変化を続け、セキュリティ関連のような他の分野でも「アプリのセキュリティをソフトウェア設計や開発、配備、製造サイクル内に効果的かつ効率的に取り込む方法をDevOpsに導入する」ことが必要になるだろうとしている。

 これを実現するには、DevOpsが業務にもたらす価値を証明しなければならない。こういった調査は既にいくつか出てきているが、2016年も関心が続けばさらにその数を増やし、DevOpsの立場を強固にするはずだ。Mann氏によると、DevOpsの価値を証明するには、顧客満足度やカート取得率、アプリの使用率、ユーザーのサインアップ、さらには売上といった実世界の指標を提供する必要があるという。

DevOpsを待ち受ける難関

 DevOpsを実装するうえで必要となる真の文化的変革を起こすことが、DevOpsの普及において現在考えられる最大の障壁だ。これには、ものの考え方や意思決定の方法を変革するだけでなく、サイロを破壊し、特化した役割構造をも解体する必要がある。

 Kuthiala氏は「さまざまなグループのチームメンバーは、専門化した個々のチーム目標ではなく、企業一体としての新たな目標に向かって協調し、作業していく必要がある」と述べている。

 これは、心地よいと感じている現在の環境から1歩外に踏み出す、あるいは新たなスキルを学習するといったことを意味している。そしてBittner氏によると、この文化を理解するうえでのもう1つの観点があるという。それはDevOpsがITだけに限った話ではなく、アプリの継続的デリバリへの深い関与も必要となる点に気付くことだ。というのも、アプリは多くの業務の核となりつつあるためだ。

 教育も成否を分ける難関として残り続けるだろう。これは役割がシフトし、業務において核となるリーダーが技術的な意思決定により深く関与するようになるという点を考えると特に言えることだ。DevOpsの従来型企業への浸透が2016年も続いた場合、業務部門のリーダーはDevOpsに関する企業としての基準が存在しないという驚くべき事実に直面するはずだ。

 Mann氏は「企業はInformation Technology Infrastructure Library(ITIL)や能力成熟度モデル統合(CMMI)、Control Objectives for Information and related Technology(COBIT)、シックス・シグマといった規範を見慣れている。そして、これらすべては厳格な規定を用いることで、メリットをもたらすようになっている。しかし、DevOpsはそのようになっていない。これは人と目標、評価方法、成果物に関するものなのだ」と述べている。

 DevOps自身も固有のパラメータを有してはいるが、最終的には企業自らが作り出さなければならない。DevOpsが2016年に成長するには、その価値を証明するとともに、DevOpsを導入しようと考えている企業が体験を自らのものにする必要があるのだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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