Microsoftは米国時間1月13日、「Windows Insider Program」でFast(高速)リングを設定しているユーザーに向け、デスクトップ版「Windows 10」の最新プレビュービルド「Build 11099」をリリースしたと発表した。
Windowsインサイダープログラムを統括するGabe Aul氏はブログで、前回のデスクトップ版プレビュービルドと同様に、今回のビルドにもすぐに分かるような大きな変更や新機能は含まれていないと述べている。今回のビルドは、さまざまなデバイス上で稼働する「Windows」の共通コアである「『OneCore』の実現に向けた構造上の改善」に注力したものとなっているという。
今回の新たなビルドには既知の問題がいくつかあり、Microsoftはそれらを「Insider Hub」で公開している。Citrixの「XenDesktop」を利用しているデバイスで不具合が生じる可能性がある。「Adobe Flash」に依存するアプリでは、起動の際にクラッシュする可能性があり、「Skype」「QQ」「WeChat」などに影響する恐れがあるが、「Microsoft Edge」や「Internet Explorer」には影響しない。また同ビルドでは、「Music」や「Video」など一部アプリのデフォルトがリセットされる可能性がある。
「各チームがいつ自らの担当領域で新機能を追加し始めるかによるが、実際に違いが分かるような変更が追加されるまでには、まだいくつかのビルドのリリースを待つ必要があるだろう」(Aul氏)
また同氏は、2016年にはFastリングのテスターに対するビルドのリリース基準を、「社内向けリングの配布基準にずっと近いものにする」ことで、Windows 10のテストビルドのリリースをより迅速にする計画だと改めて述べている。
「ビルドのリリース頻度が増えることで、より多くのバグやその他の問題が含まれる可能性もあるため、より安定したビルドを希望するのであれば、2016年からはSlow(低速)リングに変更する方がよいかもしれない」(Aul氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。