クラスキャットは2月1日、Microsoftがオープンソース(OSS)化した深層学習(ディープラーニング)ツールキット「Computational Network Toolkit(CNTK)」をAmazon Web Services(AWS)とMicrsoft Azureでベースとする機械学習マネージドサービス「ClassCat Deep Learning Service v2」を、Amazon Web Services(AWS)とAzure上で提供を開始した。オプションで米GoogleがやはりOSS化した深層学習シフレームワーク「TensorFlow」も利用可能。
ClassCat Deep Learning Service v2は、CNTK、TensorFlowなどの深層学習に特化したフレームワークを、AWSとAzureが提供するGPU対応仮想サーバを利用した高速な汎用目的計算(GPGPU)環境上に構築し、マネージドサービスとして提供するもの。「Ubuntu 14.04 LTS」に、GPU対応ドライバとアクセラレータがインストールされている。導入ハードルを下げるために、CPUのみの仮想サーバでも利用できるようになっている。また、各種チュートリアルを含む日本語ドキュメントや、オプションの導入コンサルティングサービスも用意する。
CNTKは、Microsoftが2015年4月にアカデミックライセンスで公開した深層学習ツールキット。当初は同社のオープンソース開発プロジェクトのホスティングサイト「CodePlex」で公開していたが、2月に世界最大のコードホスティングサイト「GitHub」に移した。同時に、CNTKのライセンスをアカデミックライセンスからMITライセンスに変更している(関連記事)。
またTensorFlowは、Googleが2015年11月にオープンソースとして公開した深層学習フレームワークだ。Apache 2.0ライセンスで公開されており、CPU、GPU、デスクトップ、サーバ、モバイルコンピューティングプラットフォームで動作する。