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IBM vs.マイクロソフト、企業クラウド市場で生き残るのはどっちだ

Jack Schofield (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2016-02-05 06:00

 筆者は1年前に、Microsoftの四半期決算がIBMを上回った件についての記事を書いた。IBMに「PC DOS」を供給する小さな新興企業だったMicrosoftが、企業のデータ処理に関して1930年代から独占的な市場シェアを持っていたIBMを追い抜いたのだ。誰もこんなことは予想していなかった。


過去2年間のMicrosoftとIBMの株価の推移は、Satya Nadella氏の戦略の方がIBMのCEOであるGinni Rometty氏のものよりもうまくいっていることを示している。
出典:米Yahoo Finance

 もちろん今日では、どちらの会社も従来の古い事業から脱却し、成長率の高いクラウド事業へ移行しようと努力している。また、Apple同様、両社ともドル高という「逆風」に煽られ、国外での収益が目減りしている。

 IBMはまた、「System X」(Intel x86サーバ)事業をLenovoに売却したことで自ら墓穴を掘った。この売却によってその期の利益は大幅に増えたが、通年での売上高は落ちてしまった。

 これらの要因により、前四半期のIBMの売上高は8.5%減少して221億ドルに、利益は18.6%減の45億ドルになった。同四半期に、Microsoftの売上高は2%減少して257億ドルになったが、利益は8%上昇して63億ドルに増えている。

 IBMの売上高は15四半期連続で下がり続けている。決算発表後、同社の株価は時間外取引で4.9%下落して128ドル86セントとなり、過去5年間での最安値をつけた。CNBCの報道によれば、それとは対照的に、Microsoftの株は決算発表後に「時間外取引で一時8%以上値上がりしたが、その後若干値を戻した」という。

 通年では、IBMの売上高は前年比11.9%減の817億ドルだった。これは、IBMが1998年に達成した水準とほぼ同じだが、当時のMicrosoftの売上高は153億ドル、悪戦苦闘していたAppleはわずか59億ドルにすぎなかった。これに対して、暦年での2015年を見ると、Microsoftの年間売上高は881億ドルであり、Appleは驚くべきことに2350億ドルの売上高を上げている。

 IBMのピークは2011年の1070億ドルであり、今後再びその数字を達成することは難しいように見える。

 いずれにせよ、IBMの817億ドルという数字は、Microsoftが2015年6月に発表した、2015事業年度の936億ドルと比較すると、かなりの差があると言わざるを得ない。この結果は、筆者が昨年の記事で述べた、Microsoftは実際にIBMよりも大きくなっているという主張を裏付けるものだ。

 しかし、本当に重要な問題は、IBMの事業が計画通りに進んでいるのかということだろう。IBMが掲げている戦略は、低マージン事業(PC、サーバ、プリンタなど)から、高マージン事業へと移行していくというものだ。IBMは高マージンのアナリティクス、クラウド、モバイル、セキュリティの各事業を「戦略的必須領域」(strategic imperatives)と呼んでいる。

 IBMは今回の決算について、「戦略的必須領域」は2015年に17%成長して289億ドル規模となり、「サービスとしてのクラウド」は50%成長して45億ドル規模になったと述べている。つまり、このひどい業績は、IBMの成功を示していると主張しているわけだ。

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