ライトオンが統合基幹業務システム(ERP)パッケージソフトウェアの「COMPANY 人事・給与」 「COMPANY Financial Management」「COMPANY Business Management」「COMPANY Assets Management」の4製品の利用ライセンス契約を結んだ。ソフトウェアを提供したワークスアプリケーションズが2月5日に発表した。
ライトオンは、 ジーンズを中核アイテムとしたカジュアルウェアの販売で全国でチェーン展開している。従来は基幹システムとして外資系企業のパッケージソフトウェアを利用していたが、 保守、運用やシステム管理に多額のコストが発生していることを問題視していた。
大きなアドオン開発を伴うシステムであったため、 税、法改正や業務担当者からの改善要望に対応するのが困難なシステムとなっており、そのシステムに合わせるために業務の複雑化、属人化が進行していた。解決するため、システム刷新を検討した。
各社パッケージ製品を比較検討した結果、次期人事給与、会計システムとしてCOMPANYの採用を決めた。特に評価したのは以下の3点。
システム維持にかかるコストの50%削減が見込める
COMPANYは定額の保守料以外に追加費用が発生せず、 税・法改正や社内制度の変更など将来的な内外環境の変化にも無償で対応するという。長期的なコスト削減効果を見込める。
継続的な業務改善を定額保守料内で
業務運用上の問題点を洗い出す「BASE」や、 その結果を基に業務改善策を策定、実施する「STEP」といったコンサルティングサービスを定期的に実施することで、業務とシステムを最適化できるとする。無駄な業務の洗い出しと業務の属人化を防止し、 システムの陳腐化を防ぐ。
経営層向けレポート作成が容易
小売業特有の業務である売上連動型の賃借料の自動計算、 ブランドや地域といった任意のセグメント単位での損益、売り上げの見込み着地点を把握することが可能。レポートが迅速に作成できるため、詳細かつタイムリーな情報分析が可能になるとしている。
今後、ライトオンはワークスのSaaS型ERP「HUE」への移行を見据え、第一段階としてCOMPANY導入を決めた。コスト削減と業務改善を目指す。HUEは、従来はあまり例のなかったNoSQLデータベースを採用している点で注目を集めている。
ワークスは、外資系パッケージからの移行需要をとらえ、移行手法やツール、 ノウハウを提供していく。変化する消費者ニーズに応え、小売業界での継続的な成長を支えていく考えだ。