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IoTは新たな収益源を生み出すか--ベンダー座談会(1)

吉澤亨史 山田竜司 (編集部) 怒賀新也 (編集部)

2016-02-17 07:30

 IoTに取り組もうとする企業が増えている。その取り組みは、従来の事業にIoTの要素を加えたものから、まったく新しい事業を生み出そうというものまでさまざまだ。いずれにしても、IoTを事業に生かすためには技術的、組織的、経営的な課題が多くあるのが現状だ。IoTに関わるベンダー6社が集まり、座談会を開催した。

 メンバーは、日本アイ・ビー・エム株式会社 IoT事業統括 兼 グローバル・ビジネス・サービス事業本部 IoTサービス事業 事業部長 村澤賢一氏、株式会社NTTデータ 第一公共事業本部 e-コミュニティ事業部 企画統括部長 古田正雄氏、富士通株式会社 ネットワークサービス事業本部 IoTビジネス推進室 シニアディレクター 大澤達蔵氏、MathWorks インダストリーマーケティング部 マネージャー 阿部悟氏、シスコシステムズ合同会社 IoEイノベーションセンター シニアマネージャー 今井俊宏氏、日立製作所 スマートビジネス本部 O&Mクラウドサービス事業推進センタ センタ長 藤城孝宏氏の6人。

各社のIoT戦略は

――まずは自己紹介と、会社としてのIoTへの取り組みについて聞きたいと思います。


日本アイ・ビー・エム株式会社 IoT事業統括 兼 グローバル・ビジネス・サービス事業本部 IoTサービス事業 事業部長 村澤賢一氏
PwC コンサルティング、および日本アイ・ビー・エムにて、システム導入/プロセス変革/戦略と多岐に亘るコンサルティング実務に従事。通信 メディア・エンタテインメント/流通/製造など、幅広い業界のお客様を支援。2011年からは、事業責任を持ち、組織を担当。最近は、IoT技術領域を軸とする新事業の立上げと推進を担当

村澤氏 日本IBMでは、2015年7月初めにIoTの事業開発、そして展開していくための専任組織として、IoTの事業開発推進組織を設立しました。それが対外的な活動を始めたタイミングです。

 戦略としては、内部的に「643戦略」を掲げています。IoTはさまざまなテーマが広範にあり、まずは成功事例を作ることが重要と考え、ユースケースの定義を6つ用意しました。643の「6」です。

 ネットワークにつながった自動車「コネクテッドビークル」、ドイツの製造業向けIoT戦略「インダストリ4.0」に代表される「スマートマニュファクチャリング」、街や建物、エネルギーマネジメント、日常生活でのデジタル化を含めた「コネクテッドライフ」、個人にフォーカスした「パーソナルヘルスケア」、レジャーやスポーツといった「スマータースポーツエンターテインメント」、オムニチャネル時代における消費者の購買活動の瞬間をデジタルでサポートする「インスパイアエクスペリエンス」の6つです。

 643の「4」はマネタイズモデルです。一番苦労している部分ですが、(1)旧来からのコンサルテーションやSI領域、(2)IoTのデータ基盤の価値を高めエコシステムを作る課金型のビジネス(3)IoT関連ソフトウェアなどを販売する(4)データを解析してそこに意義を見出し、経営的視点での活用を支援するサービスなどです。

 最後の「3」では、またパートナーと連携をして商品を流通させる「Sell through」や、アカウント営業スタイルで顧客と一緒に進めていく「Sell too」があります。これに加えて「Sell with」という、他社と協業して案件を立ち上げるところから、新しい提供価値を定義して一緒に攻めるというスタイルです。

 IBM自体はデバイスやセンサなど、いわゆるモノの部分を豊富に持っていないので、連携が大事になってきます。またSell throughということでいろいろなパートナーと連携して商品を流してもらう。こういった643戦略を展開し、準備を終えて、製品やサービスの組み立てからデリバリまで、複合的に動かしているのが現状です。

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