日本マイクロソフト、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)、電通国際情報サービス(ISID)、カレンシーポートは2月16日、シンジケートローン(協調融資)業務を対象に、ブロックチェーン技術とスマートコントラクト(自動契約)の適用可能性を検証する共同実証を2月から開始すると発表した。
ブロックチェーンとは、グローバルに点在するコンピュータにデータを分散することで、破壊や改ざんが困難なネットワークを構築する技術。相互に信頼関係のない参加者間で権利の移転をするための基盤に適している。金融の分野では、取引履歴を分散して記録する「分散型台帳」の基盤技術としての利用が期待されている。また、スマートコントラクトはブロックチェーン技術の応用で、仲介者なしに契約に基づいた権利の自動移譲を実現するもの。
今回の実証実験では、みずほFGと、金融機関向けのシステム導入の実績があるISID、ブロックチェーン技術企業カレンシーポート、ブロックチェーンをクラウドサービス「Microsoft Azure BaaS(Blockchain as a Service)」で提供する日本マイクロソフトが協働し、1社の資金調達企業に複数の金融機関が協調して融資するシンジケートローン業務へのスマートコントラクトの適用可能性を検証、有効な活用モデルの創出を目指すとする。