コカ・コーラやフォードも活用--IoTでもプレゼンスを高めたいヴイエムウェア - (page 2)

大河原克行

2016-02-17 07:00

スマート自販機でシェアを取り戻す

 同社製品を活用したIoT領域での具体的な事例にも触れた。

 Intelは、IoTエッジゲートウェイでデータの収集と分析にvRealize Operationsを活用。Coca-Colaは“スマート自動販売機”の展開で飲料の利用データの収集やメンテナンス、補充管理などにAirWatchを利用している。

 ドイツのあるグローバルエンジニアリング企業では、生産している製品にインターネット機能を搭載し、さまざまなIoTサービスを提供するためにPivotal Cloud Foundryなどを利用しているとした。また、GE Aviationは、工業用タービンの開発でエンジン推力データの収集と分析、モデリングアプリによるデータ分析などにビッグデータ関連統合パッケージ「Pivotal Big Data Suite」を活用し、費用を大幅に削減している事例を紹介した。

 特にCoca-Colaが展開しているスマート自動販売機については、「Pepsiに取られていた市場シェアをスマート自動販売機で取り戻すことができた」とし、時間を割いて説明した。

 「Freestyle」と呼ばれるCoca-Colaのスマート自動販売機は、3万台以上を設置。誰がどんな飲み物を購入しているのかといった情報を収集できるほか、利用者はさまざまな飲み物を自由にミックスして購入できる。また、個人を認識して、以前に注文したジュースのミックス情報をもとに、勧めるということも可能になる。これらのサービスのすべてをAirWatchで管理しているという。

 Schorer氏が担当しているというコネクティッドカー分野の事例にも言及した。

 Mercedes-Benzは、EクラスでPivotalを活用して開発したサービスを提供。スマートフォンを通じて、自動車のドアの施錠を遠隔操作するとともに各種データ収集が可能になるという。

 Fordは、Pivotalを活用することで迅速な形でアプリを開発した例などを紹介。「自動車メーカーは、ソフトウェアメーカーになる必要がある。毎月のようにサービスを更新していく必要もある。VMwareはそれを支援できる」などと述べた。

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