編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」
海外コメンタリー

Linux創始者トーバルズ氏が語ったオープンソース化の真意

Matt Asay (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-02-25 06:30

 Linuxは25年前に産声を上げて以来、オープンソースの申し子であり続けている。しかし皮肉なことに、その生みの親であるLinus Torvalds氏がTEDのインタビューで最近語ったところによると、Linuxはオープンソースを目的として作られたものではなかったのだという。


提供:Bret Hartman氏/TED

 この分野に詳しい人であれば、これは驚くような話ではない。Torvalds氏はオープンソースライセンスのなかで最も正統なGNU General Public License(GNU GPL)をLinuxに採用したが、無償かつオープンなソフトウェアという考え方に対しては、自由ソフトウェアを主張したRichard Stallman氏ほど厳格な姿勢を示したことはないのである。

 GNU GPLの採用は政治的な話とは関係なく、オープンソースだからというわけですらない。それは自らのコードに対するコメントを求めるための手段でしかなく、25年後の現在もTorvalds氏の信条であり続けている。

友達はいらない。コメントが必要なだけだ

 Torvalds氏はTEDでの最近のインタビューで、Linuxのオープンソース化は崇高な道徳理念の象徴や、政治的な声明を目的としたものではなかったと語っている。司会者であるChris Anderson氏からの質問に対する答えのなかで、Torvalds氏は共同開発者を求めているわけですらなかったと明確に述べている

 Torvalds氏は「わたしはLinuxを共同開発プロジェクトとして始めたわけではなく、自分自身のために始めた」と述べたうえで、「わたしは最終的な成果物を手に入れたかったが、プログラミングを楽しんでもいた。Linuxを公開したとはいえ、オープンソースという方法論を用いる気はなく、自らの成果物に対するコメントが欲しかっただけなのだ」と述べている。

 欲しかったのはコード自体ではなく、コメントだったというわけだ。

 実際のところ、Torvalds氏はここ数年、(GPLv3のような)より厳しいライセンスを避けてきている。というのもこの種のライセンスは、コードの使用方法について、道徳的な考え方を受け入れるよう強制しているためだ。Torvalds氏は自らのことを社交的だとは思っておらず(「他の人たちのことをあまり好きではないが、自らのプロジェクトに他の人が関わってくれるのは歓迎する」と語っている)、オープンソースは「共同で作業し、コードを生み出すための単なる優れた方法だ」と確信している。

 Torvalds氏はAnderson氏に対して、(オープンソースでは)人々(あるいは企業)が互いを気に入っている必要はないし、競合関係にあっても構わないと語っている。

 「オープンソースの好ましい点は、さまざまな人々が実際に共同作業できるところだ。互いを気に入っていなくてもいい。互いに嫌い合っている場合もある」(Torvalds氏)

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]