デージーネットは2月26日、オープンソースソフトウェア(OSS)を利用したシステムの保守サービス「Open Smart Assistance」を開始したと発表した。近年、OSSで構築したシステムに問題が発生しても対応できないという事例や相談が増加していることを受けてのサービスという。
OSSを利用してカスタマイズされたシステムは、担当者以外には扱いが難しい点が課題となっている。OSSは設計の自由度が高いことから、設定内容が記録されていないと他の担当者では問題発生時の対処が非常に困難であり、担当者自身でも時間の経過などに伴い記憶が曖昧になってしまうと対処が難しくなる。
特に、そのシステムを管理してきた社内または開発委託先の担当者が退職あるいは転属してしまった場合、システムのメンテナンスを適正に行えなくなってしまう。この状態が続けばシステムの機能強化・改善などが行えないばかりか、セキュリティパッチの適用もおろそかになり、情報漏洩などのリスクも増大する。
同社によると、近年ではこうしたケースが増えているとのことで、その課題に応えるものとして同サービスを提供するとしている。同社の技術者が対象システムを調査し現状を資料化、現行のシステムでどのような問題が発生しているかリストアップして問題を修正した上で、保守サービスを開始する。
Open Smart Assistanceに用意されているメニューは以下の通り。
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Q&A
インストールしたOSSやソフトウェアの利用方法に関しての質問に回答。
セキュリティ情報提供
インストールしたOSSやソフトウェアに対するセキュリティ情報を提供。
障害調査、障害回避
障害発生時に障害の回避、原因の調査を実施(リモート対応)。必要な場合にはOSSソースコードレベルの調査やOSSコミュニティとの連携なども行う。
障害時オンサイト対応
障害発生時にデージーネットが必要と判断した場合、現地で障害対応を行う。
障害時システム再構築
システム障害によりシステムの再構築が必要となった場合、再構築を行う。