TISはオープンソースソフトウェア(OSS)のバッチジョブ管理ツール「JobScheduler」の保守サポートサービスの提供を2月10日から開始した。JobSchedulerとOSSの統合監視ツール「Zabbix」を連携させるツール「HyClops JobMonitoring」をOSSとして公開した。
JobSchedulerは、独Software- und Organisations-Service(SOS)が開発するOSS。スケジュールに従ったジョブ実行や複雑なジョブネット管理機能などのジョブ管理機能を備え、欧米を中心に数多く導入されているという。
TISでは、独自の技術検証や調査をもとに適切なOSSの活用方法を提案し、エンタープライズシステムの安定稼働を実現する「TISエンタープライズOSSサポート」を2014年4月から提供しており、今回のJobScheduler保守サポートサービスもその一環。システム運用にとって重要なジョブ運用管理の領域でのOSS活用を実現するとしている。
OSSとなったHyClops JobMonitoringは、TISが独自に開発しているソフトウェア。JobSchedulerで実行したジョブの状態をZabbixで監視する機能、ジョブの実行負荷状況にあわせて適切にZabbixの監視閾値の設定を変更する機能を備えており、JobSchedulerとZabbixの効果的な連携を実現することで運用基盤領域全体の最適化を目指すという。
ZabbixはラトビアのZabbix SIAが開発するOSS。幅広い監視機能や監視結果の効果的な視覚化機能、監視結果に基づく自動アクション実行機能が充実しており、さまざまな環境の監視システムとして導入されている。
TISでは、今後も対象OSSの拡大やOSSの組み合わせソリューションの展開を通してTISエンタープライズOSSサポートの充実を図り、顧客のビジネスニーズに最適なシステム基盤へのOSS活用を支援していくとしている。