大和ハウス工業は、自社グループ向けプライベートクラウドのデータベース基盤を刷新、稼働させている。それまで90分かかっていたバッチ処理が6分に短縮されているという。日本オラクルと伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が2月26日に発表した。
大和ハウスは、最終的に自社グループ約3万4000人が利用する計画で自社システムのクラウド環境への移行を進めており、2010年には業務推進システム「D-SMART」などを稼働させて運用している。プライベートクラウドは、販売管理や物件管理などの営業機能、部材管理や施工管理などの技術機能、定期点検管理や履歴管理などのアフター機能とともに、ポータルやスケジュールなどの全社共通機能を含み、生産から営業、アフター、間接部門までの業務をサポートしている。
プライベートクラウドへの移行後、ビジネスの基幹を担うD-SMARTは活用範囲が拡大し、ユーザー数も急増、システム負荷が増え続けていたことから、大和ハウスではIT基盤の刷新を決定した。データベース専用機「Oracle Exadata Database Machine」の採用を決めている。CTCの検証ではExadata採用で、90分かかっていた月次集計のバッチ処理を6分に短縮されるなど高速化され、大和ハウス工業の業務効率改善に貢献しているという。