海外コメンタリー

AIをより人間らしく、感情識別など進化--IBMが発表した「Watson」の新たなAPI

Conner Forrest (TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 2016年03月02日 06時30分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 認知コンピューティングに取り組むIBM Watson部門は米国時間2月23日、ネバダ州のラスベガスで開催した「IBM Interconnect 2016」において、開発者向けのWatson APIを拡充し、「Tone Analyzer」と「Emotion Analysis」「Visual Recognition」という3つのAPIを追加したと発表した。

 さらに、同部門はテキスト読み上げ機能である「Text to Speech」(TTS)をアップデートし、「Expressive TTS」と再ブランド化したことも発表した。

 感情分析や画像分析は認知コンピューティングの基礎となりつつある。これらのAPIは、そういった能力を活用しようと考えている開発者に向けたものだ。

 IBM Watson部門のゼネラルマネージャーDavid Kenny氏はプレスリリースのなかで、今回のWatsonのアップデートは「コミュニティーによる、人工知能(AI)を搭載した動的なアプリやサービスの開発」を支援するものだと述べている。

 現代のビジネスでは、その多くがテキストベースのコミュニケーションに大きく依存しており、テキストからにじみ出る微妙なニュアンスが、そのテキストを読む相手の受け止め方に影響を与え、ひいてはビジネスに影響を与える可能性もある。今回ベータ版として新たに提供されたTone Analyzerによってユーザーは、自らの記述したテキストに存在する感情的表現や社会的傾向、文章スタイルを洗い出し、より良い洞察を得られるようになる。

 Tone Analyzerはテキスト全体を読み込み、喜びや嫌悪、恐れ、悲しみといった感情を識別する。また、テキストの書き手が率直なのか、人当たりが良いのか、自らの書きっぷりに自信を持っているかどうかも判断できる。その後、階層化されたJSONデータを出力する。このツールはスピーチの原稿や、電子メールの送信前確認、営業プレゼンテーションに先がけたチェックの支援に活用できるはずだ。

IBMが発表した「Watson」の新たなAPI
提供:IBM
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化