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PCIe直結の高速フラッシュを共有ストレージ化、EMCが「DSSD」出荷

日川佳三

2016-03-03 08:00

 EMCジャパンは3月2日、高速にアクセスできるPCI Express(PCIe)接続のフラッシュストレージを複数サーバで共有できるようにした外部ストレージの新製品「DSSD D5」を発表、同日提供を開始した。平均100マイクロ秒の遅延時間(レイテンシ)、毎秒100Gバイトのスループット、最大で毎秒1000万I/Oをうたう。データベースサーバなど高速で低遅延のストレージI/Oを要求する需要に応える。価格は個別見積もり。

DSSD D5の外観
DSSD D5の外観

 DSSD D5は、サーバ内蔵のPCIeバスで直結できる、外部接続型のフラッシュストレージ。サーバからは、PCIeカードとPCIeケーブルを介してDSSD D5に接続する。1台のDSSD D5に最大で48台のサーバを直結できる。

 PCIe接続の高速SSD規格であるNVM Express(NVMe)に準拠しつつ、これを共有ストレージ化した製品に相当する。外部接続ストレージでありながら、PCIeカード型のサーバ内蔵フラッシュストレージと同等の低遅延を実現した。

EMC アジア太平洋日本地域 DSSD部門セールス&事業開発ディレクター Michael Leung氏
EMC アジア太平洋日本地域 DSSD部門セールス&事業開発ディレクター Michael Leung氏

 「PCIe接続の共有ストレージが既存製品の弱点を克服した」と、EMCのアジア太平洋と日本でDSSD部門のセールス&事業開発ディレクターを務めるMichael Leung(マイケル・レオン)氏はDSSD D5をアピール。PCIeカード型でサーバ内蔵型のストレージの課題は、低遅延、高速を維持したまま複数サーバで共有できないことと、単一障害点(SPOF)となってしまうこと。一方、SAN接続型の共有ストレージの課題はPCIe接続と比べて遅延が大きいこと。DSSD D5は、これらの課題を克服した。

OSスタックの処理を回避して低遅延を追求

 サーバからのアクセス方法は、ブロックアクセス、Flood API、HDFSの3つ。このうちFlood APIは、DSSD D5が用意した高速型のネイティブAPIで、OSスタックの処理の重さを回避してレイテンシを低減させる(図1)。Flood APIを使えるサーバOSは、現在ではLinuxのみ。

 高さ5Uのきょう体に、36個のNVMeフラッシュモジュールを搭載する。個々のNANDフラッシュチップの単位で管理する仕組みだが、モジュール単位で交換できるようにした。データを書き込む際には、個々のNANDフラッシュチップにデータを分散させて書き込むことで、フラッシュストレージの寿命を伸ばしている。

 容量は、36Tバイト、72Tバイト、144Tバイトから選ぶ。サーバ接続用のPCIeポート(PCIe Gen3×4)の数は96。サーバ1台(PCIeカード1枚)をPCIeケーブル2本で接続するので、1台のDSSD D5に最大で48台のサーバを接続できる。複数枚のPCIeカードを挿してアクセス性能を高める使い方も可能。

DSDD D5ではOSの処理をスキップして低遅延化を図った
OSの処理をスキップして低遅延化を図った

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