Microsoftは米国時間3月7日、「SQL Server」をLinuxにポーティングした「SQL Server on Linux」に関する計画を発表した。同日、一部開発者向けにプライベートプレビューも公開した。
Microsoftでクラウドとエンタープライズ事業部を率いるScott Guthrie氏のブログ記事によると、2017年中頃にLinux向けSQL Serverの一般提供(GA)する計画であるという。オンプレミス版とクラウド版を用意する予定だ。
SQL Server on Linuxには「Stretch Database」が含まれるとGuthrie氏はブログ記事で記している。この機能はMicrosoftが「SQL Server 2016」で導入するものだ。これ以外にSQL Server 2016のどの機能が入り、どの機能が入らないのかについては明らかにしていない。
Red Hatで製品と技術担当プレジデントを務めるPaul Cormier氏は、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」上でSQL Serverを提供する計画だと述べている。Canonicalの創業者Mark Shuttleworth氏も、「Ubuntu」開発者はSQL Serverを利用できると述べている。
プレビュー参加の申し込みページで「SQL Server on Linuxは現時点で、Ubuntu上で利用できるほか、Dockerイメージとして提供する」とMicrosoftは記している。
Microsoftは、「現在、プライベートプレビューはUbuntuをサポートしており、今後Red Hat Enterprise Linuxやその他のプラットフォームもサポートするつもりだ」と述べた。またSQL Server 2016の機能をLinux版ですべて提供する予定はないことも認めた。「中核となるリレーショナルデータベース機能」にとどまるという。
Microsoftは現在SQL Server 2016の最終作業を進めているところだ。現在、リリース候補(RC)版に近い段階にあり、2016年中にGAになる予定だ。
SQL ServerのLinux版発表を受け、次は何かという話も一部で出ている。「SharePoint Server」や「Exchange Server」がLinuxサーバ向けに準備される可能性について、少なくともあるアナリストはNew York Timesに不思議はないと語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。