ナデラCEOが示したミッションステートメントに見るマイクロソフトの近未来 - (page 3)

大河原克行 2016年03月21日 08時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 印刷

社内と社外でメッセージは同じ

 振り返ってみれば、Nadella氏がCEOに就任して以降、Microsoftは、これまでにはないメッセージを次々と打ち出してきた。

 冒頭にO'Brien氏がミッションステートメントを例に挙げて言及したように、それらの新たなメッセージが社内に浸透しているという状況も見逃せない。

 「社内文化を転換させるべき時期であることを多くの社員が理解している。成長のための新たな考え方についても、Microsoftの社員が情熱を持って取り組めるものだと言える。その考え方が社員の間に浸透してきたのは、これまでの自分中心にフォーカスしてきた考え方から、顧客中心の考え方へと変化してきたことが大きい。そして、これらの考え方を、Satya自らがこまめに開催するタウンミーティングを通じて、社員に何度も語り掛けていることが見逃せない」

 Nadella氏の経営スタイルは、独裁的ではない。社員全員を引き込み、より透明性を持って発言し、経営を推進していくスタイルが身上だ。発言内容は、一度で理解するには難しい部分もあるが、それでも何度も繰り返し話を聞くうちに社員の中にその考え方がじわじわと浸透していくタイプだと言える。

 「社内に発信しているメッセージと、社外に発信しているメッセージはまったく同じものである。その点でも透明性が高く、Satyaが目指す世界観が社員に伝わりやすい。新たなリーダーシップが短期間に社内に根付いた理由はそこにある」

 Microsoftの変革はまだ始まったばかりだ。チャレンジャーとしてのMicrosoftは、Nadella氏のメッセージをもとに、これからも変化することになるのだろう。

Nadella氏が打ち出したミッションステートメントを説明するMicrosoft グローバルコミュニケーション ゼネラルマネージャー Tim O

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SpecialPR

連載

CIO
“真FinTech” 地域金融の行方
教育IT“本格始動”
月刊 Windows 10移行の心・技・体
ITアナリストが知る日本企業の「ITの盲点」
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
セキュリティ
セキュリティインシデント対応の現場
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
スペシャル
デジタル時代を支える顧客接点改革
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
エンタープライズトレンドの読み方
10の事情
座談会@ZDNet
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]