AWSは100億ドル事業へ--発明と失敗の重要性を説くベゾスCEO

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-04-07 10:48

 Amazonの最高経営責任者(CEO)Jeff Bezos氏によると、Amazon Web Services(AWS)は過去のAmazonよりも速いペースで成長しており、Amazonの同じ時期と比べると大きな事業になっているという。

 Bezosは株主宛の年次書簡で、立ち上げから10年、AWSは年商100億ドルに達しつつあると記している。AWSは2016年に100億ドルの大台に到達することが見込まれており、投資家や短期的な利益よりも顧客を優先してフォーカスしていくとBezos氏は強調している。

 Amazonは直近の第4四半期で、AWSの売上高が24億ドルに到達したと報告しており、同四半期の売上高を単純に4倍すると年間の売上高は96億ドルとなる。AWSはここ数年目覚ましい成長率を遂げており、わずか2年前の売り上げは50億ドルにすぎなかった。Microsoft、おそらくGoogleのほかは、クラウドコンピューティング分野でリーダーとしてのAmazonに対抗できる企業はほぼないという状態だ。

 しかし、Amazonは収益性で厳しい批判を受けており、「Amazon Fire Phone」など失敗もあった。

 Bezos氏は収益とプロジェクトの失敗の両方を擁護し、大きなものを目指した賭けをして失敗と挑戦を繰り返しながら、AWSにより回収できるとした。

 実際、AWSの営業利益は第4四半期に6億8700万ドルとなり、2014年通年の数字を上回った。米国で10年前にクラウドストレージサービスとして事業を開始して以来、世界22のリージョンで33のアベイラビリティゾーンを展開しており、Bezos氏は今後さらに拡充していくとしている。AWSは2015年の1年間で722種類の新機能を追加している。

 「失敗するのにはAmazonは世界でもベストな場所であり、失敗と発明は分離できない対の関係だ」とBezos氏は述べた。

 AWSのデータセンターにおける持続可能なエネルギーの利用は2015年、全体の25%に達しており、2016年末には40%になる見込みだという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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