京都市、基幹業務システムをオープン化--アプリ基盤上で帳票システムを一元化

NO BUDGET

2016-04-18 07:30

 京都市は、基幹業務システムを大型汎用機からオープン系システムへと刷新。それにあわせて、各基幹業務システムが共通利用する機能をアプリケーション基盤として構築する。2017年から稼働を開始する予定。ウイングアーク1stが4月13日に発表した。

 これまで京都市は、住民基本台帳、税務、国民健康保険、介護保険、福祉などの基幹業務システムを大型汎用機で稼働し、30年近くにわたってシステムの改修を繰り返しながら業務を運用してきた。

 2014年には、住民サービスの向上を目指し、柔軟で迅速な対応を可能にするため、基幹業務システムのオープン化を決定した。各基幹業務システムが共通で利用する機能をアプリケーション基盤として構築する計画だ。

 アプリケーション基盤では、個別に管理されている帳票システムを帳票基盤として一元化する。そこにウイングアーク1stの帳票作成運用ツール「SVF」が採用された。

 開発生産性の高さやメンテナンスの容易さ、業務アプリケーションとの連携、オープンな仕様であること、業務アプリケーションの開発業者が多いこと、導入経費が適切であること――が評価された。

 京都市は、帳票基盤を導入することで、多種多様な帳票様式を容易に作成し、特定の出力環境に依存しない環境を構築し、汎用機で発生していた帳票課題を改善していくとしている。

 また、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が国際標準として推進する文字情報基盤「IPAmj明朝」をカスタマイズした「京都市mj明朝」の文字出力の対応も予定している。IPAmj明朝は、自治体の実務に必要な約6万文字の人名漢字などを収録したフォントで、他の自治体との文字データ交換において、京都市の文字コード一覧を共有することなく、文字を容易に特定できるとのこと。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

  2. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  3. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  4. セキュリティ

    クラウドネイティブ開発の要”API”--調査に見る「懸念されるリスク」と「セキュリティ対応策」

  5. セキュリティ

    5分で学ぶCIEMの基礎--なぜ今CIEM(クラウドインフラストラクチャ権限管理)が必要なのか?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]