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テクノロジ企業にはびこる「女性デジタルアシスタント」に異議あり - (page 3)

Adrian Kingsley-Hughes (ZDNet.com) 翻訳校正: 沙倉芽生

2016-04-30 06:00

 言っておくが、テクノロジ企業における技術が男性目線中心になっているということだけが、デジタルアシスタントの性差につながっていると考えているわけではない。マーケティングの影響も受けているだろうし、グループデータや文化の基準、さらには「わざわざ土台を作り直さなくても他がやっていることに従えばいい」という考えも影響しているだろう。ただし、これは非常に速いスピードでテクノロジの世界に広がっている。先日私はNestの火災報知器とFoscamのIPカメラを設置したのだが、共に「女性」の声で私に話しかけてきた。

 私が単にテクノロジを利用する1ユーザーだったとすれば、こうしたデジタルアシスタントが「女性」であることに対して少し不思議に思う程度だろう。しかし、性別格差の問題や、ゲーム業界などテクノロジの世界で性に関する深刻な問題が発生しているという事実を考慮すると、これは懸念せざるを得ない状況だ。

 例えばグラフィックカードという小さな分野にしてもそうだ。私が購入するグラフィックカードの箱には、必ずよろいのようなランジェリーをつけた「女性」がプリントされている(よくわからないが、過去に何か意味があったのだろうか)。まるで、1985年のコメディ映画「ときめきサイエンス」(原題「Weird Science」)に登場する高校生をターゲットにしているように思える。

 ボットやデジタルアシスタントの今後について思うのは、ゲーム業界が犯した間違いをテクノロジ企業も犯さないでほしいということだ。ゲーム業界では、性別によって差があるという事実は課題だったものの、それが性差別や偏見が問題として受け止められなくなるまでに発展したのみならず、こうした考えが当然のようになり、問題の深刻さを指摘されると反発まで起こるようになってしまったのだ。

 性の多様性は不可欠であるだけでなく、デジタルアシスタントがすべてのユーザーのニーズに応えるにあたって重要なことだ。開発者の潜在的な希望やニーズ、そして欲望を満たすために存在しているのではないのだから。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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