日本ヒューレット・パッカード(HPE)はアプリケーション性能監視(Application Performance Monitoring:APM)SaaSの新モジュール「HPE AppPulse Trace」を4月20日から提供している。アプリケーション開発チームは、問題の発生場所をコードの行単位まで突き止め、すばやく対処することで、エンドユーザーに影響を与える前にエラーを見つけられ、時間と予算を節約できると説明する。
具体的には、コードの行まで掘り下げられるという。エンドユーザーの操作、フロー、エラーメッセージ、クライアントコード、デバイスの状態など、ユーザー体験を綿密に調べられる。
また、ユーザー体験やユーザー操作に関わる問題をサーバ側の問題と関連付けることでデータセンターでの優先順位付けや解決に要する時間が短縮され、コストが抑えられると説明。アプリやインフラのすばやい変化に自動的に適応できるとしている。
AppPulse Traceは、「HPE AppPulse Active」と「HPE AppPulse Mobile」の最新版とともに、「HPE AppPulse Suite」として提供されている。現在は英語版のみ。日本語版の提供時期は未定。
AppPulse Suiteは、アプリケーションから生みだされる膨大な量のデータとアプリケーションのエンドユーザーインタラクションを活用して、エラーやクラッシュを特定し、リソース使用量を測定する。
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分析エンジンの「HPE Vertica」と統合されており、開発者はエラーがどこで発生して、エンドユーザーに影響を及ぼしているかを把握する。アジャイル開発やDevOps、リーン開発、継続的デリバリーといった開発手法を開発プロセスに取り入れて迅速に作業を進められるという。
AppPulse Activeを活用すれば、開発者は実ユーザーの操作をエミュレートでき、アプリケーションの実稼働前にスクリプトやシンセティックトランザクションロボットを使って問題を検出、修正できる。
AppPulse Mobileは、開発者やDevOpsチームは実ユーザーデータを使って、エンドユーザーに影響を及ぼす問題を優先順位づけし、アプリの状態が一目で分かるように表示できるため、実稼働環境でのモバイルアプリのユーザー体験を追跡する。