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海外コメンタリー

ブロックチェーン活用は金融業界だけではない--開かれる6つの可能性

Joe McKendrick (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-05-24 06:30

 ブロックチェーンは究極のグローバルデータベースと言える。中央集権的なサーバを置く必要なく、不正の入り込む余地がない、極めて広範囲に分散された環境を構築できるのだ。この技術は仮想通貨を実現するために生み出されたものの、最近では金融業界にとどまらず、さまざまな業務アプリケーションでの応用に向けた議論が増えてきている。


提供:Joe McKendrick

 ブロックチェーンは仮想空間における共有型台帳だ。データベースと呼ぶこともできるだろう。これはサイバー空間内に分散配置され、ユーザーが記録や口座情報を追跡できるようになっている。最も有名な応用事例がBitcoinであり、これによって口座の状態を管理する中立的な方法が提供される。ブロックチェーンのセキュリティは、その極めて高い分散性に由来するものだ。Wikipediaによると、ブロックチェーンは「データストアのノードを管理する人間であっても改ざんや改訂ができないように強化された、継続的に追記されていくデータレコードのリスト構造」に基づいているという。

 ブロックチェーンを利用することで、さまざまな新規ビジネスへの扉が開かれる。このため、新興企業までもがブロックチェーンを活用し、新サービスを提供しようとしている。本記事では、今後どのような目的でブロックチェーンが利用されそうなのかを紹介する。

#1:知的財産の保護

 コンテンツのクリエイターはかつて、自らの成果物のパッケージ化と配布を企業に任せ、売り上げの一定割合を受け取っていた。Harvard Business Review(HBR)の最近の記事でDon Tapscott氏とAlex Tapscott氏は、クリエイターが成果物を配布し、対価を全額受け取る方法を提供するためにブロックチェーンを採用する新興企業やレジストリが増えつつあると記している。

#2:IoT向けの究極のレジストリ

 IoTを構成する機器の所有権やメンテナンス状況を集中管理するレジストリとしてもブロックチェーンを利用できる。Software AGでIoTソリューション担当ディレクターを務めるBart Schouw氏は、「IoT機器が生み出すデータをブロックチェーンに格納できない理由は見あたらない」と述べている。また同氏は筆者と最近交わした会話のなかで「遠隔地に設置されるIoT機器の所有権をブロックチェーンに記録しておけば、機器の修理権限を自らで行使できるようになる。われわれは、その所有者をチェックする、ブロックチェーン上で動作するさまざまなプログラムを開発できる」と説明している。Schouw氏は、これによってIoT分野に大きな変化が訪れ、最終的に企業や家庭でのIoTの爆発的な普及に拍車がかかることにもなるだろうと予想している。

#3:スマートコントラクトの実現

 EdelmanのPhil Gomes氏は、デジタル契約書の保管にブロックチェーンを利用すれば、透明性を高められるだけでなく、ロジックを保持させることで自己実行型トランザクションをも作り出せる可能性があると指摘している。このため例えば、ブロックチェーン内に保管された契約書は、「契約書とGPSデータを連携させれば、商品が到着した際に、運送会社と供給元の双方に対する支払い処理を自動的に起動するといった、さまざまなユースケース」をサポートできるようになるかもしれない。

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