Appleは、米国時間6月13日に開幕した開発者会議「Worldwide Developers Conference」(WWDC)のセキュリティに関するプレゼンテーションにおいて、すべての「iOS」アプリに対して2017年1月1日までに「App Transport Security」(ATS)と呼ばれるセキュリティ機能への対応を求めることを告知した。
「iOS 9」で最初に導入されたATSは、アプリがウェブに接続するときにHTTP接続ではなくHTTPS接続を使うことを強制する。よりセキュアな接続形式であるHTTPSでは、接続を認証し、データ送信を暗号化するため、不正にアクセスされても簡単にはデータを読み取られることがない。
この機能は、銀行取引やメッセージング関連のアプリで特に重要だが、ATSは、まもなくApp Storeで販売されるすべてのアプリに義務付けられることになる。
現状ではATSはオプトインであり、アプリがインターネットを通じてセキュリティ対策の施されていないデータを送信することも可能になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。