HPE、組織改編を発表--CTOのM・フィンク氏の退任など

Stephanie Condon (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-06-28 10:28

 Hewlett Packard Enterprise(HPE)の最高経営責任者(CEO)Meg Whitman氏は米国時間6月27日、組織改編を発表した。Hewlett Packard(HP)の分社化によってHPEが誕生してから1年もたたないうちに発表された今回の組織改編には、最高技術責任者(CTO)の退任も含まれている。

 HPで30年以上仕事をしてきた、HPEの最高技術責任者(CTO)兼Hewlett Packard Labsのディレクターを務めるMartin Fink氏が2016年末に退任する。Whitman氏によると、Hewlett Packard LabsはFink氏の退任に伴い、Antonio Neri氏が率いるHPEのエンタープライズグループに移り、研究開発から商品化までの期間を「さらに短縮する」ことを目指すという。またWhitman氏は今回の動きに関して、「The Machine」というコンピューティングアーキテクチャの大幅な見直しを目標とした研究開発と、同社のビジネスロードマップを一致させるうえで役立つものだとも述べた。

 HPEはこうした改編のおよそ1カ月前に、同社のエンタープライズ向けサービス部門をスピンオフさせたうえで、CSCと合併させると発表したばかりだ。

 HPEは今回、複数ある営業チームを1つにまとめて世界的な営業組織とし、現在エンタープライズグループのEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域担当シニアバイスプレジデント兼マネージングディレクターを務めるPeter Ryan氏が率いると発表した。また同社は、製品マーケティンググループとEコマースグループ、顧客アドボカシーグループ(顧客のエクスペリエンスを向上させるためのグループ)を単一のマーケティング組織にまとめ、現在マーケティングおよびコミュニケーション担当責任者を務めるHenry Gomez氏が率いると発表した。さらに、ITチームとサイバーセキュリティチームは、最高執行責任者(COO)Chris Hsu氏が率いることも発表された。

 「われわれは、継続的な改善が長期的な成功に不可欠な世界にいる」(Whitman氏)

 またWhitman氏は、HPEの最高顧客責任者のJohn Hinshaw氏が2016年末に退任することも発表した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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