新日鉄住金ソリューションズは7月1日、米国DataRobotの機械学習プラットフォーム「DataRobot」の販売代理店になったと発表した。機械学習におけるモデル作成とモデルの実環境への配備を自動化する製品。7月より正式に提供を開始する。
モデル作成とモデルの実環境への配備を自動化(NSSOL提供)
機械学習を活用するプロセスは一般に、「問題の定義」「学習データの定義・収集」「モデルの作成」「モデルの実運用」からなり、それぞれのプロセスにおいては、業務知識、IT、計算機科学などの異なるスキルが求められる。
このうち、モデル作成と実環境へのモデルの配備のプロセスを自動化するのがDataRobotの機能。モデル作成では、トップクラスのデータサイエンティストのノウハウが詰まったアルゴリズムや前処理、パラメーターチューニング手法を用いて、100以上のモデルを同時並行で作成、評価する。
こうして作成したモデルを運用環境へ配備するのもワンクリックででき、モデルの実運用のために新たなコーディングや環境構築が不要となる。さらに、モデル再作成もワンクリックで実行できるため、試行錯誤の時間や労力を大幅に削減する。
DataRobotを導入することで、データサイエンティストがいなくとも機械学習が活用できるようになり、データサイエンティストがすでに存在する場合にも、データサイエンティストの生産性を大きく向上させ、ビジネス上の課題解決に集中できるようになる。
新日鉄住金ソリューションズでは以前からデータ分析への取組みを進めており、2015年に開催されたデータ分析コンペティション世界大会であるKDD Cupにおいて、同社および100%子会社の株式会社金融エンジニアリング・グループ(FEG)の連合チームが世界第2位となった実績を持つ。今後はDataRobot社と協力して、DataRobotを効果的に活用するための導入サービスを提供するとともに、DataRobot導入後の業務改革も強力に支援していくとしている。