調査会社IDCによると、パブリッククラウドによるIaaS市場の規模は、2015年時点で126億ドルだったが、2020年までにその3倍強の436億ドルに達しそうだ。
これは5年間で28.2%という年平均成長率(CAGR)に相当する。IDCによると、この予測の背景には多くの企業がオンプレミス上のハードウェアからパブリッククラウドへと移行している状況があるという。
IDCによると、6000社以上のIT企業を対象とした調査で、3分の2がIaaSをすでに採用している、または採用予定があると回答。同社は、「パブリッククラウドを用いたIaaSの採用が進むことで、エンタープライズITのバリューチェーン(価値連鎖)が緩やかに変化しつつある」とした。
IDCによると、IaaS市場は2015年に51%成長しており、2016年と2017年を通じるとCAGRにして41%以上の成長が見込めるという。
今回の発表におけるその他のポイントは以下の通りだ。
- IT企業の80%は、2018年までにハイブリッドアーキテクチャを採用すると予測される。
- 地域特化型のパブリッククラウドプロバイダーの数が増えていく。これらのプロバイダーの多くはOpenStackをベースにしており、その地域の規制当局やデータ統制にまつわる懸念によって生み出されるニーズに応えるものとなる。
- IaaS市場のトップに立っているのはAmazon Web Services(AWS)だ。また、同市場のシェアの56%がIaaSベンダーの上位10社によって占められている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。