東京都民銀行、タブレットを活用した投資信託販売ツールを導入

NO BUDGET

2016-07-22 15:40

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 東京都民銀行は、渉外営業力を強化すべく、タブレット端末営業支援サービスや行内接続基盤サービスなどからなるトータルソリューションを採用した。これにより、セキュアな環境下での渉外業務効率化を実現するという。ソリューションを提供するNTTデータとNTTデータエービックが7月20日、発表した。

 金融機関においては、渉外行員のコンサルティング力向上、外訪先での業務効率化・コンプライアンス対応強化を目的としたタブレット端末の導入が急速に拡大している。都民銀行では、「コンサルティング営業の強化」や「経営の効率化による生産性向上」に取り組んでいるが、外訪前の資料準備にかかる作業負担や、顧客情報を紙で取り扱っていることによる持ち出し管理や情報漏えいリスク等の課題があった。

 今回、こうした課題に対し採用されたのが、NTTデータグループのトータルソリューションだった。タブレット基盤には、NTTデータが提供する、タブレット端末行内接続基盤と各種保守サービスを組み合わせた「スマートデバイスおまかせサービス」ならびにタブレット端末営業支援サービス「CONTIMIXEクラウド」、アプリケーションとしてNTTデータエービックが提供する投資信託口座情報照会(AssetNavigatorTablet)などが採用された。

 スマートデバイスおまかせサービスは、タブレット端末と銀行内システムとの接続に必要なクラウド基盤設備(端末、回線、認証機能)およびサービスデスクを含む運用保守サービスを組み合わせたトータルサポートサービス。また、CONTIMIXEクラウドは、タブレット向け基盤サービスの1つで、端末管理サービスに加え各種営業支援アプリケーションをSaaS型で提供するもの。NTTデータエービックが開発するアプリケーションは、投資信託のポートフォリオをシミュレーションすることができるという。

 今回の採用においては、下記のような特徴が評価されたとのこと。

国内で導入が急拡大しているセキュアブラウザ方式の導入

  • 端末にデータを残さない仕組みを持ったブラウザソフトを利用
  • 外訪先での操作性および顧客への訴求力の高さ
  • 渉外業務の効率化が可能

投資信託ポートフォリオシミュレーション機能の導入(2017年度上期予定)

  • 顧客情報と連携したポートフォリオ分析機能の提供
  • 顧客の保有資産状況に合わせたシミュレーションにより、訴求力の高い提案が可能

行内接続を可能とした高セキュリティーなクラウド基盤採用

  • 電話番号認証・端末認証等の高セキュリティーな多段認証
  • 24時間365日の緊急時対応受け付け
  • 行員からの問い合わせに直接対応するネットワークサービスデスク

CONTIMIXEクラウドサービスによる柔軟なアプリ管理

  • 金融機関が必要なアプリケーションのみ自由に選択・利用が可能。利用実績に応じた課金のため、コストを最小限に抑えることが可能
  • 管理者専用のホーム画面を提供し、管理者が全端末のアイコン配置を一括管理可能、かつ各種アプリケーションの使用状況をタブレット端末ごとに把握が可能
  • アプリの利用状況を分析できるため、タブレット利用の定着や利用拡大に向けた推進策の検討が可能

 NTTデータグループによると、今回採用された各サービスは、都民銀行に対し7月20日より提供開始しており、これらによって銀行の渉外担当者は顧客の残高に合わせてより具体的な提案等が可能となるほか、外出先でもセキュリティーを確保しつつ安心して利用することができるとしている。

 なお、タブレットによる各種銀行行内システムとの連携については、サービス開始当初は各システムの情報を参照できる仕組みからスタートさせた後、機能を順次拡充し、電子サインなどの活用も視野に入れることで、タブレット端末上で全ての取引を完結できるよう、取引の高度化に対応可能な提案を実施していく予定。

 また将来的には保険窓口販売にもタブレットを活用できるよう、保険商品設計書作成から保険会社システムへの申し込み連動まで、電子的に対応できるような仕組みの実現についても検討していくとのこと。

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