トランスコスモスは8月3日、第三者割当増資の引受により、アパレル業界向け対話型O2O(Online to Offline)コマース支援アプリの開発・運営などを行うスタイラーと資本・業務提携したと発表した。両社は、IT活用が課題とされるアパレル業界において、対話型コマース、O2O、分散型キュレーションメディアなどアパレル業界におけるテクノロジー分野「FashionTech」の浸透を進めていくという。
スタイラーは、「つながりでファッションを楽しくする」をコンセプトに、新しい形でショップとユーザーをつなげるスマートフォンアプリ「STYLER」を開発・運営している。STYLERは、洋服を購入する際に表現しにくい抽象的なニーズを対話形式でユーザーがSTYLER参加店舗に相談できる場を提供、そのやり取りを通じて、Webからオフラインの店舗への送客を促すことができる。また、STYLERの内容をコンテンツ化した「STYLER MAG」を分散型キュレーションメディアとして展開することで、STYLER参加店舗への送客をより促進させるという。同社では、STYLER(アプリ版、ウェブ版)ユーザーを、2018年末までに海外含めて500万人規模へ成長させる計画。
今回の資本・業務提携においてトランスコスモスは、アパレル業界を中心としたお客様企業にSTYLERを活用したサービスを提供し、実店舗への送客を含めたECワンストップサービスの拡充を進める。一方のスタイラーは、今回の提携でトランスコスモスの持つカスタマーサポート、チャットボット・AI化などのノウハウとリソースを活用し、対話型O2Oコマースの支援事業をさらに強化することが可能になるという。