こうした特性とともに、杉原社長がアピールするのが、オラクル自身が活用するクラウドソリューションをカフェテリア運営に活用していくこと。会計などの管理業務についてはエンタープライズ対応POSツール「オラクル MICROSシリーズ」を採用し、さらにオンライン個室予約ではOracle Container CloudとOracle JETを、人気メニュー分析にはSocial Cloudを活用する。
精算は飲食業向けソリューションOracle MICROSを採用
トレーにチップ付き食器を載せたトレーをモニターに近づけると、料金を表示
プリペイドカードを使って支払う仕組みとなっている
「具体的な活用場面を見せることで、オラクルのクラウドはこういうところで使われていますと実感してもらう場として活用していく。最終的にはコーヒーカップにもセンサーを入れて、飲んだ社員の体調確認までできるようにしていきたい。こうした全アプリを自前で用意できることがオラクルの強みであることをアピールしていく」と杉原氏はオラクルクラウドの実践の場としての活用も期待しているという。
ソリューションの実践の場であると同時に、新カフェテリアは社員の健康を維持するための拠点という側面も持つ。
日本オラクル 社長室 高橋香代子氏
「栄養士と協議したところ、運動不足気味なIT企業で働く社員のランチに必要なカロリー量は600kcal。このカロリーに合わせた新メニュー『プレート600』を開発し、不足しがちな栄養素を補充しながら、タンパク質、脂質、炭水化物のバランスが良く、体重コントロールも可能なメニューとして提供する」(高橋氏)
会見当日には、プレート600(550円)が提供された。当日のメニューは、主菜はゆでることで脂質を落とすことに成功した豚しゃぶのゴマポン酢がけ。副菜はポテトとニンジンのピーナッツ和えで、ゴボウと油揚げの味噌汁、麦ご飯が付く。実際に食べてみると、野菜の量が多いので通常よりも真剣に噛む必要があるため、かなりボリュームがあるように感じ、途中で全部食べ切れるのか不安になったほどだ。
この日、報道陣に提供されたのは新開発メニュー「プレート600」、550円。このメニュー以外も「1コインで購入できる」ことが基本で、近隣でお昼ご飯を食べるよりも割安設定となっている
スムージーはレモン、ニンジン、パインを合わせたデトックスパインスムージー(350円)。甘みがある味わいで、ニンジン嫌いな人でも抵抗なく飲むことができそうな味となっていた。
短時間に栄養チャージを目的に開発されたオリジナルスムージー。これはデトックスパイン
4日のグランドオープン以降は、プレート600以外にも、丼物、麺類、パスタなど複数のメニューが提供される予定で、ボリュームを求める男性社員でも満足できる内容のものも提供されることになるという。
10月3日に報道陣に提供されたメニューの詳細