シトリックス・システムズ・ジャパンは10月12日、WANをソフトウェアで制御する“SD-WAN”アプライアンスの最新版「Citrix NetScaler SD-WAN 9.1」の提供を開始した。
NetScaler SD-WANは、可視化機能とコントロール機能を統合しており、アプリケーション認識機能を持った仮想WAN接続機能、動的ルーティング、個別ルーティングドメイン、WAN最適化、エンドツーエンドの可視化機能などを包括的に搭載していながら、導入と利用が容易としている。
最新版では、必要に応じて既存のルータを利用しながら、NetScaler SD-WANに移行できる機能、複数の仮想ネットワークに個別のポリシーを適用できるアプリケーション分離機能を新たに搭載している。また、Secure Web Gateway(SWG)、クラウドファイアウォール、サンドボックス、その他の拠点でのセキュリティのニーズを提供するクラウドセキュリティプラットフォームとの接続も容易になっている。
同社は11月からクラウドベースのZero Touch Deployment(ZTD)サービスをプレビュー版で提供する予定。このサービスは、遠隔地の拠点などでのSD-WANの導入プロセスを自動化するもので、拠点での導入に関連する複雑な作業を軽減する。細やかなセキュリティレベルを設定でき、割り当てられたアプライアンスが、指定された拠点に正しい構成で導入されたことを証明する機能も実装している。