アドビシステムズは10月17日、クラウドベースのドキュメント管理ソリューション「Adobe Document Cloud」の電子サインサービス「Adobe Sign」の本格展開を発表した。同サービスの最新リリースを提供開始するとともに提供体制を強化するという。
具体的には、研究開発(R&D)、営業、マーケティング、導入サポート部門の人員を増員し、導入前の啓発や導入後の運用支援サービスを提供するほか、日本ビジネスシステムズ(JBS)との協業により、Adobe Signと企業システムのインテグレーションサービスを強化する。
今回のAdobe Sign本格展開における取り組みは以下の通り。
- Adobe Signの最新リリース提供開始
- 国内データセンターの開設
- ユーザーインターフェースの改良
- 印影などのイメージファイルのサポート
- 導入支援サービスの提供
- パートナーエコシステムの強化
- デジタルトランスフォーメーション研究会の発足
R&D、営業、マーケティングや導入サポート部門の人員を倍増し、Adobe Signを含むAdobe Document Cloudの導入支援サービスを提供開始。具体的には、管理者向けトレーニングや運用計画支援などのプログラムを無償で、ビジネスワークフロー設計支援などのコンサルティングサービスを有償で提供する。
大規模企業向け業務システム導入において多くの実績を持つJBSとの協業により、Adobe Signと企業システムのインテグレーションサービスを提供する。
また今回、Salesforceとの連携プラグインをSalesforce Lightningに対応し、Salesforceから電子サインを活用する際のユーザーエクスペリエンスを向上させたとする。これによりAdobe SignによるサインプロセスとSalesforceのビジネスプロセスがより緊密に連携し、ビジネスの俊敏性を実現するとしている。なお、Salesforce Lightningに対応したSalesforce連携プラグインは10月下旬に提供開始予定。
パーソルグループ テンプホールディングス取締役執行役員 小澤稔弘氏を初代理事とした「デジタルトランスフォーメーション研究会」を発足。電子サインを含むデジタルソリューションの導入における知見の共有、共通ルールの構築などを通して参加企業のデジタルトランスフォーメーション推進と競争力強化を支援する。