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Tech Summit

Windows Server 2016上で構成する“ハイパーコンバージドインフラ”とは

阿久津良和 羽野三千世 (編集部)

2016-11-15 07:00

 日本マイクロソフトは11月1~2日、「Microsoft Tech Summit」を都内で開催した。ブレイクアウトセッションでは、Windows Server 2016上で構成するハイパーコンバージドインフラストラクチャ(Hyper-Converged Infrastructure:HCI)について語られた。ITインフラの統合度を高めるHCIを実現するには、Software Defined Storage(SDS)が必要となる。日本マイクロソフト クラウド&ソリューションビジネス統括本部 テクノロジースペシャリスト 前島鷹賢氏は、「今後も成長して行くHCI市場の選択肢として、Windows Server 2016を候補に加えてほしい」とWindows Server 2016をアピールした。


日本マイクロソフト クラウド&ソリューションビジネス統括本部 テクノロジースペシャリスト 前島鷹賢氏

 従来ストレージ業界では、ハードウェアから運用管理ツールといったソフトウェアまでを1パッケージにまとめたコンバージドインフラストラクチャ(Converged Infrastructure:垂直統合型などとも呼ばれる。以下、CI)が主流だった。必要な容量だけサーバが並び、データを格納するための共有ストレージアレイとSAN(Storage Area Network)を接続する一般的な構成である。

 だが、ここ数年はハードウェア技術とソフトウェア技術の進化により、CIのメリットを踏襲しながら、さらに多くの利点を持つHCIに期待が集まっていると前島氏は言う。

 HCIは、共有ストレージアレイやSANスイッチを必要とせず、汎用的なハードウェア(x86サーバやイーサネット、VNMeなど)で運用できるのが特徴の1つだが、これまで高額だったCIの代替品になり得るかどうかに疑問に思う方も少なくないだろう。さらにストレージシステムもSANからDAS(Direct Attached Storage)に置き換わるため、パフォーマンスや障害発生時の対応などに不安が残るかもしれない。だが、SDSが高可用性を担保し、不要な共有ストレージアレイやSANを排除することで、運用の複雑性やパフォーマンスにおけるボトルネックも解消される。さらに、HCIは必要最小限のセットからスタートし、必要に応じてクラスターにノードを追加するだけで処理能力やストレージ容量を拡張できるなどスケールアウトも容易だ。

 ここ数年で存在感を増してきたHCIだが、Microsoftはこの分野で後塵を拝してきたという。Windows Server 2008時代はCIとほぼ同等の構成を構築できたが、この世界を少しずつ変えようとして、Windows Server 2012には、スケールアウトファイルサーバというアプローチを持ち込んだ。これはCIがストレージコントローラを冗長化して構築する部分をOSの機能として実装している。日本語環境では「記憶域スペース」と呼ばれ、コンピュータとストレージ間をSMBで接続し、ストレージ自体はJBODなどで囲い込めるというメリットがあった。だが、Fibre ChannelからWindows Serverのスケールアウトファイルサーバへ移行する手間に見合うだけの価値があるか訴求できず、普及に至っていない。

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