またIntelは同日、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同で運営するブロード研究所との提携を拡大し、ゲノミクス分析のための高性能コンピューティング(HPC)利用を推し進めることを目的に2500万ドルを投資すると発表した。Intelは、Intel-Broad Center for Genomic Data Engineeringを通じ、5年間にわたって同プロジェクトに取り組む計画だ。Waxman氏は「われわれはこのプロジェクトにおいて、ツールを提供するとともに、さらに多くの遺伝子データの情報源を取りそろえることで、例えば、薬剤耐性を獲得したがんの研究を推進できるようにする」と説明している。
さらにIntelは、Hack Harassmentと協力し、「善良なAI」を活用してオンラインハラスメントを減らすための取り組みも実施している。具体的な目標は、オンラインハラスメントを検出し、阻止する知的なアルゴリズムを開発し、それをオープンソースAPIとしてリリースするというものだ。
またIntelは、National Center for Missing & Exploited Children(NCMEC:全米失踪・被搾取児童センター)とも協力し、行方不明児童や児童虐待の報告への対応を支援するために、同非営利団体にアルゴリズムとツールを提供している。
Rao氏は「こういったすべてのケースにおいて、データは既に存在している。それらをふるいに掛け、有効利用するという話なのだ」と述べるとともに、「それこそがAIのもたらす成果だ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。